研究課題
1)慢性心不全において下肢陽圧負荷心エコー法を用いて得ることができる僧帽弁口血流速波形の変化により,予後が推定できるという主研究テーマについて,前年度までに得られたデータをまとめ論文執筆を行った.研究では,202例の軽症慢性心不全を対象として,僧帽弁口血流速波形が偽正常化パターン/拘束型パターンを呈している偽正常化群,下肢陽圧負荷により弛緩異常パターンから偽正常化パターンに変化した不安定弛緩異常群,下肢陽圧負荷で弛緩異常パターンのままであった安定弛緩異常パターン群に分類して,心事故の発生を観察した.その結果,不安定弛緩異常群は偽正常化群と同様に予後が不良であることが分かった.このような結果を,Journal of American Collage Cardiology Cardiovascular Imaging誌に投稿したところ,"Preload Stress Echocardiography" for Predicting the Prognosis of Patients with Mild Heart Failure"というタイトルで掲載されることになった.これにより,本研究により提唱したかった下肢陽圧負荷エコー法の臨床的有用性を一つ示せたことになる.2)本研究から派生して行った心エコードプラ法を用いて得られる三尖弁輪運動速度および三尖弁輪移動距離についての基礎的検討の結果を,"Effect of Aging and Gender on Tricuspid Annular Motion Velocities and Displacement"というタイトルで米国心エコー図学会で発表した.
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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JACC: Cardiovascular Imaging
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J Med Invest