研究課題/領域番号 |
22500458
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
杉元 雅晴 神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (20379457)
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研究分担者 |
寺師 浩人 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (80217421)
前重 伯壮 神戸大学, 保健学研究科, 研究員 (90617838)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 物理療法 / 電気刺激療法 / 直流微弱電流刺激療法 / 褥瘡 |
研究概要 |
神戸大学医学部附属病院で臨床治験研究の承認が得られ、未承認医療機器である直流微弱電流刺激療法(小型褥瘡専用治療器)を2年間実施することになった。 被験者からの同意取得後、2週間の観察後に臨床試験を開始する研究デザインで実施する。その後、研究事務局にて事前に準備した割り付け表を用いて順番を無作為に割り付けし、介入期間(褥瘡部関電極:陰極、出力強度:100μA、周波数:2Hz、パルス幅:250ms)と対照期間(出力強度:0μA)に電気刺激療法を60分間通電し、1回/日実施する。電気刺激は直流微弱電流なので、試験者も被験者にも出力値が知られないように実施する(二重盲検)。その後、1週間のwash out期間をおき、電気刺激条件を交代(クロスオーバー)し行う。 対照期間中の褥瘡の創のサイズには変化なく、介入期間に入り14mm×8㎜から4mm×3㎜に創が縮小し、電気刺激が有効な症例となった。観察期間に入り、電気刺激を中止すると元の状態に戻った。観察期間で創部が悪化したのは、乗用車の運転と室内での床面への座位姿勢に問題があることが推測され、日常生活指導も追加する必要と考えられた。現在までのところ、報告すべき危険な事象はなく、直流微弱電流刺激療法により改善してきている。二重盲検、クロスオーバー試験による褥瘡部への直流微弱電流刺激療法の対象者があらわれ次第、実施可能な臨床治療研究体制を継続している。 並行して、平成22年度で確認してきたヒト線維芽細胞の電気走性の最適条件に関する研究で、電流強度100μAが確認された。電流強度300μAまでは詳細な検討をしなかったので、サイトグラフを使用して単一細胞での電気走性実験系を開発し、最適電流刺激を再確認した。その結果、電流強度200μAで、臨界点が確認でき最適電流刺激値を求めることができた。今後、この電流値を考慮した小型褥瘡専用治療器に改良する。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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