研究課題/領域番号 |
22500460
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三木 明徳 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20144561)
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研究分担者 |
安藤 啓司 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (30144562)
荒川 高光 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (90437442)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 骨格筋 / 温熱刺激 / 寒冷刺激 / マクロファージ |
研究概要 |
ラットの骨格筋に挫滅損傷を与え、5分後から20分間患部にアイスパックを当てて経皮的に筋を冷やして,アイシングが筋の再生に及ぼす影響を調べたところ,アイシングを行わなかった群に比べて、初期段階では損傷部における筋の二次変性やマクロファージの浸潤を含む炎症反応が1~1.5日遅れ、その結果、筋衛生細胞の増殖や筋芽細胞への分化の開始が遅れていた。損傷後2週間で比較したところ、アイシングによって再生筋の成熟が遅れており、4週間後では再生筋の線維横断面積が有意に小さかった。また、アイシング群では再生筋線維間の線維化が高度に起こっていた(Takagi et al. 2011)。これは、アイシングが筋の再生に対してマイナスに作用している可能性を示唆している。これとは逆に、ラットの骨格筋に挫滅損傷を与え、5分後から20分間患部にホットパックを当てて経皮的に筋を温めたところ,ホットパックを当てなかった群に比べて、初期段階では損傷部における筋の二次変性やマクロファージの浸潤を含む炎症反応が0.5~1日早まり、その結果、筋衛生細胞の増殖や筋芽細胞への分化の開始が早く始まっていた。また2週間後に中心核を含む再生筋線維の割合から判断して、再生筋線維の成熟が早まり、4週間後における再生筋の線維横断面積が有意に大きかった(現在論文作成中)。これは、ホットパックによる温熱療法が筋の再生に対してはプラスに作用している可能性を示唆している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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