研究概要 |
損傷を受けた骨格筋を冷やしたり温めたりして,その後に起こる筋の再生に対する影響を形態学的,組織化学的,生化学的に観察した。寒冷刺激によって筋の再生は抑制され,高度な線維化が起こった。逆に温熱刺激により,筋の再生が促進され,線維化も抑制された。 神経の切断や下肢の非荷重によって起こる筋萎縮のメカニズムの違いを知るために,蛋白質分解酵素の発現量を生化学的に調べた。また両系における筋萎縮予防に対して電気刺激の効果を比較した。非荷重よりも除神経の方が筋の萎縮は高度で,蛋白質分解酵素も多く発現していた。電気刺激は除神経モデルではある程度の萎縮予防効果が見られたが,非荷重系では認められなかった。
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