研究課題/領域番号 |
22500465
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
末吉 靖宏 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (30196688)
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研究分担者 |
川平 和美 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20117493)
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30325782)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 脳卒中 / 片麻痺 / リハビリテーション / 歩行 / 機能回復訓練 / 歩行訓練支援 / 歩行周期 / センサ |
研究概要 |
脳卒中片麻痺患者に対して患者の歩容に合わせて歩行遊脚側下肢に振動刺激を加えることによる歩行訓練支援システムの開発を進めている。成22~23年度においては、足底につけた荷重センサー信号を用いて、当該足の離地以前から振動刺激の入力を開始するシステムの制御方法の開発や臨床利用の際の操作性改善を目的とする制御プログラムのユーザーインターフェイスの改善を行なった。 本年度の研究結果を以下にまとめる。 (1) トレッドミル歩行との併用を目指し、患者へのハーネス着用の関係から患者に携帯させる装置の小型化を目指した。このためにピエゾフィルムセンサーを用いた制御システム装置を新規に作成した。ピエゾセンサーは、荷重にではなく、センサーフィルムの変形発生時に電位を生ずるセンサーである。健常者歩行および患者平地床歩行では、荷重方式の装置と同様の動作を確認したが、患者トレッドミル歩行では、振動刺激の切り替えがうまくいかない場合が発生した。原因は患者麻痺足の接地時が引きずるような着地である場合に、トレッドミルベルトのクッション性も関係して荷重信号が入らない場合があるためであると判明した。このため、現時点では、トレッドミルとの併用は考えず、元の荷重センサーを用いた歩行支援システムで歩行改善度を調べて行くものとした。 (2) 霧島リハビリテーションセンターにおいて脳卒中片麻痺患者に対しシステムの適用を試みた。片麻痺患者に10m歩行を行わせ、この時促通刺激、反転刺激(促通の反対のタイミングで振動)、刺激なしという3つの条件で歩行を行わせ、歩行速度を計測した。全般的には刺激を与えることによって歩行速度が増大する傾向を示したが、刺激なしに比して促通刺激で増大または反転刺激で減少というような明確な傾向は示せなかった。今後、下肢角速度や筋電図の変化などにでの評価を続ける。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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