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2010 年度 実績報告書

言語聴覚士のための音声障害診断システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22500471
研究機関県立広島大学

研究代表者

城本 修  県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (00290544)

キーワード自覚的評価尺度 / VHI / V-RQOL / 機能性音声障害 / 信頼性 / 妥当性
研究概要

機能性音声障害の病態に関する多角的な観点からの調査研究をする目的で,すでに示されている喉頭内視鏡所見や音響分析,空気力学的検査結果に加えて,自覚的評価尺度による患者自身の評価を検討することとした.
そこで,まず国際的に使用頻度の高い自覚的評価尺度の日本語版を作成し,その信頼性と妥当性を検討した.その結果,0.96という高い信頼性係数を示した.また,音声障害と非音声障害の各群での平均得点の有意差も認められ,音声障害の有無の鑑別できる可能性を示した.この結果は,すでに国際音声言語医学会(2010)で発表し,国内の音声言語医学誌に投稿し,今夏の掲載許可(2011.7)を得ている.この結果をもとに,この自覚的評価尺度を用いて機能性音声障害息者自身の自覚的評価が他の器質的音声障害患者のそれと具なるかさらに検討を進める予定である.また,定量的な検討だけでなく,下位項目の定性的な分析から機能性音声障害の特徴を描出する予定である.私の研究協力者たちは,自覚的評価尺度の下位項目の一部が抑欝スケールと相関が認められることを発表し,現在国際誌に投稿中である.このことから,機能性音声障害患者がこの自覚的評価尺度の抑欝スケールと相関の高い下位項目で,高得点を示せば何らかの心理的要因が関与していることを示唆すると思われ,機能性音声障害の病因や病態の一端が明らかにできる.
加えて,小児用の自覚的評価尺度も作成し,現在,その信頼性と妥当性を検討しているところである.この諭文は現在,作成中で今夏には投稿の予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 音声障害の自覚的評価尺度VHI, V-BQOL日本語版の信頼性と妥当性の検討2011

    • 著者名/発表者名
      城本修, 池永絵里
    • 雑誌名

      音声言語医学

      巻: 52(3)(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Reliability and Validity of VHI and V-RQOL : Japanese version2010

    • 著者名/発表者名
      Osamu SHIROMOTO, Eri IKENAGA
    • 学会等名
      International Association of Logopedics and Phoniatrics
    • 発表場所
      ギリシャ(アテネ)
    • 年月日
      2010-08-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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