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2012 年度 実績報告書

日本語話者の発達性dyslexia成人例の研究-障害構造から社会参加まで-

研究課題

研究課題/領域番号 22500475
研究機関目白大学

研究代表者

春原 則子  目白大学, 保健医療学部, 教授 (70453454)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード発達性dyslexia / 学習障害 / 発達障害 / 社会参加 / 認知機能
研究概要

平成24度は、平成22年度と23年度に英国に渡航して収集した、留学中の日本語話者の発達性dys lexiaと考えられる成人例のデータを解析した。また、平成24年度も、代表者の春原則子は連携協力者の宇野彰と英国に渡航し、英国Royal Academy of Artにて発達性dyslexiaの支援にあたっているQuana Rankin氏、Brunel大学教授のTaeko N. Wydellの協力を仰ぎ、英国留学中の日本語話者の発達性dyslexiaと考えられる大学院生についての調査を実施した。これらの結果を知的障害および脳損傷の既往のない健常高校生に対して実施した 、発達性dyslexiaの評価に必要と考えられる読み書きに関連する要素的な認知機能検査(非語復唱、単語逆唱、速読課題、Rapid automatized naming 、Rey-Osterriethの図形、線画同定課題)の基準値、頻度や親密度(馴 染み深さ)、心像性(イメージしやすさ)、学年配当といった各種の漢字の属性を考慮して作成した検査用の単 語リスト音読正答率に関する基準値と比較検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1)当初予定していたとおり、日本語話者成人例の発達性dyslexia評価のための基準値を、多数の通常高校に通う3年生の参加によって得ることができている。
2)英国留学中の日本語話者の発達性dyslexiaと考えられる成人例の調査を進めることができた。
3)英国の大学における支援についても実地調査を行うことができた。

今後の研究の推進方策

本年度は最終年度だが、英国での調査を引き続き実施する。また、研究結果を解析し、関連学会にて発表する。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (7件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 発達性読み書き障害児における聴覚法を用いた漢字書字訓練方法の適用について2012

    • 著者名/発表者名
      粟屋徳子、春原則子、他
    • 雑誌名

      高次脳機能研究

      巻: 32 ページ: 294-301

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 発達障害の神経心理学的検査2012

    • 著者名/発表者名
      春原則子
    • 雑誌名

      Brain Medical

      巻: 24 ページ: 337-342

  • [雑誌論文] 発達性読み書き障害児における漢字単語音読の特徴2012

    • 著者名/発表者名
      明石法子、宇野彰、春原則子、他
    • 雑誌名

      音声言語医学

      巻: 54 ページ: 1-7

  • [学会発表] 発達性ディスレクシア児の音読速度と音読速度に関わる認知機能の検討2012

    • 著者名/発表者名
      春原則子
    • 学会等名
      日本神経心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120914-20120915
  • [学会発表] 年長児におけるひらがなの読み書きに影響する認知機能の検討2012

    • 著者名/発表者名
      猪俣朋恵、宇野彰、春原則子、他
    • 学会等名
      日本神経心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120914-20120915
  • [学会発表] 発達性読み書き障害児における漢字単語音読の特徴-小学生の読み書きスクリーニング検査(STRAW)を用いて2012

    • 著者名/発表者名
      明石法子、宇野彰、春原則子、他
    • 学会等名
      日本神経心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120914-20120915
  • [学会発表] 中学2年生の漢字不規則語と非語音読にかかわる認知機能2012

    • 著者名/発表者名
      宇野彰、春原則子、他
    • 学会等名
      日本神経心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120914-20120915
  • [学会発表] 発達性読み書き障害児の語想起能力の検討-絵の呼称課題における正確性を指標に-2012

    • 著者名/発表者名
      後藤多可志、宇野彰、春原則子、他
    • 学会等名
      日本神経心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120914-20120915
  • [学会発表] 視覚性注意障害と視覚性認知障害を鑑別する線画同定課題作成の試み2012

    • 著者名/発表者名
      金子真人、宇野彰、春原則子、他
    • 学会等名
      日本神経心理学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120914-20120915
  • [学会発表] 音読年齢を合わせた発達性dyslexia児と定型発達児の認知機能2012

    • 著者名/発表者名
      春原則子
    • 学会等名
      小児神経学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20120517-20120519
  • [図書] 伝導失語2013

    • 著者名/発表者名
      春原則子
    • 総ページ数
      278
    • 出版者
      新興医学出版社

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公開日: 2014-07-24  

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