研究課題/領域番号 |
22500478
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
羽鳥 浩三 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20286735)
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研究分担者 |
長岡 正範 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10138258)
鈴木 康司 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 耳鼻咽喉科, 医長 (30615977)
赤居 正美 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), リハビリテーション科, 病院長 (80143452)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | リハビリテ-ション / パ-キンソン病 / 嚥下障害 / 動作緩慢 / 嚥下造影検査 / 舌骨運動 |
研究概要 |
パ-キンソン病(PD)のリハビリテ-ション効果を明らかにするために、嚥下障害に関する検討を継続している。PDの咽頭期嚥下は随意運動と反射の複合運動から構成されるため、この咽頭期の嚥下(特に反射に関して)はPDで認められる非運動症状の関与がなく純粋に運動障害を検討可能な症候と考えている。この特徴を用いて、嚥下造影検査により、舌骨の挙上移動と前方移動ついて検討し、その舌骨動態がPDの動作緩慢(bradykinesia)とどのような関連があるのか併せて検討を行い、以下の結果を得た。1.舌骨の挙上開始を基準とし反射開始時の位置(高さ)-随意運動の関与する運動構成成分- (B)に対する舌骨最大挙上位置(A)の比(舌骨挙上率A/B)がPDでは健常対照(NC)に比し高いことが示された。2.本来動作緩慢を認めるPDではA/Bは低い予想に反する結果となった。この要因を検討するために、嚥下造影から舌骨の挙上移動と前方移動の各振幅をPDおよびNCで各々求め比較したところ舌骨の前方移動の振幅において有意にPDで低く、挙上移動の振幅においても有意差を認めなかったが、PDで低い傾向を示した。3.Unified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)の動作緩慢に関する指タップ及び手の回内・回外運動の各評価項目と舌骨挙上率(A/B)との相関を検討した結果、いずれも正相関を示した。これらの結果から、PDの咽頭期嚥下における舌骨運動にはbradykinesiaが関与し、さらに舌骨挙上と前方移動の両振幅の低下はhypokinesia(運動の狭小化)に関連し、このため舌骨挙上率が高くなると推定された。このことは、PDにおける嚥下障害には主に反射運動と考えられる咽頭期嚥下においてもbradykinesiaが関与し、PDの嚥下リハビリテ-ション戦略上有用な結果と考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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