研究課題/領域番号 |
22500480
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
桐本 光 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (40406260)
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研究分担者 |
田巻 弘之 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (40253926)
大西 秀明 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (90339953)
大山 峰生 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (10367427)
鈴木 誠 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (80554302)
菅原 和広 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (10571664)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 静的筋収縮 / 運動負荷形式 / 感覚誘発電位 / 運動誘発電位 |
研究概要 |
静的筋収縮時の運動負荷形式による感覚運動調節様式の違い‐筋力制御と肢位制御‐ 【目的】静的筋収縮時の負荷形式には筋力(FcT)と肢位(PcT)制御課題があり,PcTで疲労が速く進行する.今回,両課題でIa感覚神経‐α運動神経ループの興奮性の違いを比較した. 【方法】10名の被験者が右示指外転位20°で最大筋力の20%を保持するFDIの2種類の静的収縮課題を行った.収縮時間は100秒間とし,間に3分間の休憩時間をはさみ,50秒間ずつ行った.収縮中に右尺骨及び正中神経刺激による感覚誘発電位(SEP)をC3’より,短潜時反射(SLR)及び長潜時反射(LLR)をFDIより記録した.また,左M1に磁気刺激を行い,運動誘発電位(MEP)を記録した. 【結果】SEPの振幅低下(gating)の量の課題間差は,尺骨神経刺激時のP45でのみPcTでFcTより顕著だった.一方,SLR及びLLRの振幅はPcTで有意に大きかった.MEP振幅には課題間の有意な差は認められなかったが,Silent period(SP)はFcTで有意に延長した. 【考察】PcTでFDI支配の尺骨神経刺激でのみSEPのgating量が増加したことは,FDIの筋紡錘からの固有知覚入力が尺骨神経刺激時の求心性入力に干渉し,いわゆるcentripetal gatingが生じたと考えられる.SLR及びLLRの振幅増加も同様な解釈が可能であり,PcTの遂行には,FcTと比較して,末梢からの筋感覚情報をより多く必要とすることが示唆された. 一方,FcT におけるSP延長は, 皮質脊髄路が末梢ループに抑制性に何らかの作用を及ぼし,SLR及びLLR振幅がPcT遂行時より減少したのではないかと推察した.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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