研究課題/領域番号 |
22500483
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研究機関 | 浜松大学 |
研究代表者 |
筒井 祥博 浜松大学, 保健医療学部, 教授 (50073135)
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研究分担者 |
縣 信秀 浜松大学, 保健医療学部, 助教 (00549313)
梅村 和夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40232912)
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キーワード | 脳・神経 / 発生・分化 / 神経科学 / リハビリテーション / 医療・福祉 |
研究概要 |
本研究の目的は、脳梗塞の動物実験モデルを用いて、運動負荷が梗塞病巣の回復にいかに作用するかを梗塞病巣の神経発生および血管新生の誘導に着目して、神経細胞学的な解析によって明らかにすることである。また、梗塞病巣の変化の特性と対応する運動機能との関係を明らかにする。梗塞病巣の神経細胞学的な構成および動態と運動負荷による変化の関係が明らかになれば、より有効なリハビリテーションのプログラムを形成していく基礎となると考える。 平成23年度は、中大脳動脈血栓法による脳梗塞モデルを作製し、脳梗塞後の神経細胞学的評価と運動機能評価を行った。ラットの右中大脳動脈血栓法を行い、脳梗塞モデルを作製した。術の前後にBrdUを腹腔内投与した。また、トレッドミル運動と運動機能評価を術後7日目まで毎日行った。実験期間終了後、ラットの脳を取り出し、パラフィン包埋し、薄切した。薄切した切片に対して、抗BrdU抗体と、神経幹・前駆細胞マーカーであるnestin、SOX-2抗体、成熟ニューロンマーカーであるMAP2、NeuN抗体、血管内皮に対するvWF抗体を用いた免疫組織染色を行った。 その結果、脳梗塞後に何かしらの新生細胞が梗塞巣周辺などに観察されることが分かった。しかし、運動負荷を行った群と行わなかった群に有意な違いは見られなかった。 今後は、BrdUの投与時期・量や、実験期間、運動強度などについて検証し、梗塞病巣の変化の特性と運動機能との関係を明らかにできる条件を探求していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
技術的な問題により、BrdU染色と他の抗体との2重染色により、新生ニューロンの同定ができなかった。また、運動負荷による梗塞病巣の変化が予想していたよりも大きくなかったために、両群の比較に統計的な差がでなかった。
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今後の研究の推進方策 |
まず、梗塞病巣の変化を促すことができる運動負荷の条件を検証し、適した実験系を作り上げる。同時に、新生ニューロンの同定をするために、新しい実験方法を試す。 その後、当初予定していた、梗塞病巣の神経細胞学的な構成および動態と運動負荷による変化の関係が明らかにする。
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