研究概要 |
運動療法の効果を,頸動脈エコーで測定する心血管年齢指数αが正常例での年齢に対するαの回帰直線に近づくことで判定できるかを検証した.正常例においてαと年齢の関係を検討したところ,αと年齢とは有意な相関が見られた.次に健康な成人を対象としてα値による運動効果を評価すると,中等度強度の運動で,週2~3回,8週間の運動によりαは有意に減少した.また運動効果の得られるメカニズム明らかにする目的で,ラットを使って運動療法効果のメカニズムの解明を試みた.水溶性カルパイン阻害剤であるSNJ-1945前投与群とトレッドミル運動群は心虚血再還流障害を減弱させる心筋保護作用を有する結果を示した.
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