在宅嚥下リハビリテ-ションのEBMの確立-高齢者の誤嚥性肺炎予防プログラムの構築-

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22500490
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 兵庫医療大学
• 研究代表者: 野崎 園子 兵庫医療大学, 医療福祉学部, 教授 (50463477)
• 研究分担者: 芳川 浩男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90273680) ; 道免 和久 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50207685) ; 土肥 信之 兵庫医療大学, 医療福祉学部, 教授 (50104807) ; 石蔵 礼一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00176174) ; 安藤 久美子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60289064)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 嚥下障害 / パーキンソン病 / メトロノーム / カプサイシン / 在宅 / 継続性

研究概要

メトロノームによる嚥下訓練とカプサイシンゼリーの6か月間の嚥下訓練における、在宅での長期継続性と訓練の長期効果について検討した。メトロノーム訓練では、12名中10名が継続。嚥下造影(VF)評価では口腔移送時間の短縮と咽頭残留の減少を認めた。肺炎発症はなく、5名でむせや咳が改善した。カプサイシンゼリー訓練では、15名中12名が継続、VF評価は有意な変化は認めなかったが、4名で嚥下自覚症状の改善がみられた。肺炎発症は2名であった。メトロノームによる嚥下訓練は、長期継続可能性と長期訓練効果が期待できる。

研究成果

• [雑誌論文] Rhythm therapy with a metronome to treat dysphagia in patients with Parkinson's disease (2012)
  • 著者名/発表者名: S.Nozaki, et al.
  • 雑誌名: Deglutition 巻: 1 ページ: 400-412
  • 査読あり
• [雑誌論文] 患者講師による学内教育がもたらす教育的効果について (2012)
  • 著者名/発表者名: 森明子,香川真二,野崎園子
  • 雑誌名: 臨床理学療法研究 巻: 29 ページ: 29-33
  • 査読あり
• [雑誌論文] バイトブロックによる下顎位の違いが舌背挙上時の最大舌圧力と舌骨上筋群筋活動に及ぼす影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 福岡達之,吉岡直子,新宮正美,川阪尚子,杉田由美,野崎園子,島田憲二,福田能啓,道免和 久
  • 雑誌名: 嚥下医学 巻: 1(1) ページ: 77-78
  • 査読あり
• [雑誌論文] 神経筋疾患のリハビリテーション栄養 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 雑誌名: Medical Rehabilitation(全日本病院 出版会) 巻: 143 ページ: 85-88
  • 査読あり
• [雑誌論文] 呼気抵抗負荷トレーニングによる舌骨上筋群の筋力強化に関する検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福岡達之,杉田由美,川阪尚子,吉川直子,野崎園子
  • 雑誌名: 日摂食嚥下リハ会誌 巻: 15(2) ページ: 174-182
  • 査読あり
• [雑誌論文] 嚥下障害患者に対する随意咳咳嗽の空気力学的測定と誤嚥の関連 (2011)
  • 著者名/発表者名: 福岡達之,川阪尚子,野崎園子
  • 雑誌名: 言語聴覚研究(日本言語聴覚士協会) 巻: 8(3) ページ: 131-138
  • 査読あり
• [雑誌論文] 摂食・嚥下障害のある患者の在宅生活における食生活の実態 (2011)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 雑誌名: 月刊地域リハ ビリテーション 巻: 6 ページ: 52-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] パーキンソン病の摂食・嚥下障害 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 雑誌名: リハビリテーション地方会誌 巻: 10 ページ: 20-25
  • 査読あり
• [雑誌論文] 医工学と摂食・嚥下リハビリテーション (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 雑誌名: 臨床脳波 巻: 52 ページ: 485-492
  • 査読あり
• [雑誌論文] ALSの在宅医療 摂食・嚥下障害 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 雑誌名: Clinical Rehabilitation 巻: 19 ページ: 388-392
  • 査読あり
• [雑誌論文] Range of motion exercise of temporo-mandibular joint with hot pack increases occlusal force in patients withDuchenne muscular dystrophy (2010)
  • 著者名/発表者名: S.Nozaki, et al.
  • 雑誌名: ACTA MYOLOGICA 巻: xxix ページ: 392-397
  • 査読あり
• [学会発表] レヴュー:神経難病による嚥下障害の特徴と対策 2)パーキンソン病、パーキンソン症候群 (2013)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 第36回日本嚥下医学会ポストコングレスセミナー
  • 発表場所: みやこめっせ(京都市)
  • 年月日: 2013-03-02
• [学会発表] Metronome therapy to treat dysphagia in patients with in Parkinson's disease (2012)
  • 著者名/発表者名: S.Nozaki,et al.
  • 学会等名: European Society ofSwallowing Disorder
  • 発表場所: World Trade Center(Barcelona, Spain)
  • 年月日: 20121026-27
• [学会発表] 寛解期重症筋無力症の摂食嚥下障害 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 第49回日本リハビリテーション医学会学術学会
  • 発表場所: 福岡国際会議場(福岡県)
  • 年月日: 20120600
• [学会発表] メトロノームを用いた在宅嚥下訓練の有用性 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 第53回日本神経学会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都)
  • 年月日: 20120522-25
• [学会発表] Deglutition training using a metronome is valuable as along-term home program (2012)
  • 著者名/発表者名: S.Nozaki,et al.
  • 学会等名: Dysphagia Research Society
  • 発表場所: Toronto Canada
  • 年月日: 20120308-10
• [学会発表] パーキンソン病患者のメトロノームによる嚥下訓練の効果(クロスオーバースタディ) (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 第35回嚥下医学会
  • 発表場所: 総合あんしんセンター(高知県)
  • 年月日: 20120210-11
• [学会発表] 摂食・嚥下リハビリテーションのカレントトピックスパーキンソン病の摂食・嚥下障害最近の話題 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 第7回日本リハビリテーション医学会専門医会学術集会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(名古屋市)
  • 年月日: 2012-11-17
• [学会発表] 神経・筋難病の摂食・嚥下障害の特徴と治療戦略、ALSの摂食嚥下障害へのアプローチ (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
  • 発表場所: さっぽろ芸術文化の館ニトリ文化ホール他(札幌市)
  • 年月日: 2012-09-01
• [学会発表] Oral Phase Exercise with Hot-Pack in Myotonic Dystrophy (2011)
  • 著者名/発表者名: S.Nozaki, et al.
  • 学会等名: XIInternational Congress on NeuromuscularDisease
  • 発表場所: Naple (Italy)
  • 年月日: 20110717-22
• [学会発表] メトロノーム訓練はパーキンソン病の嚥下機能を向上させる (2011)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 第52回日本神経学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(名古屋市)
  • 年月日: 20110518-20
• [学会発表] Training for dysphagia with metronome improves swallowing function in Parkinson disease (2011)
  • 著者名/発表者名: S.Nozaki, et al.
  • 学会等名: 19th AnnualDysphagia Research Society Meeting, Dysphagia Research Society
  • 発表場所: San Antonio (USA)
  • 年月日: 20110303-05
• [学会発表] 神経筋疾患の摂食・嚥下障害の病態 (2011)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: 第52回日本神経学会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場(名古屋市)
  • 年月日: 2011-05-18
• [学会発表] 摂食・嚥下障害のある在宅患者の食生活に関する調査-多施設共同研究- (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子,杉下周平,福岡達之,大塚義顕,巨島文子,金藤大三,馬木良文,今井教仁,吉川峰加,寅本里奈,湯本恭子,牛尾実有紀,青根ひかる
  • 学会等名: 第16回日本摂食・嚥下リハビリテーション学会学術大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20100903-04
• [学会発表] パーキンソン病患者のトレッドミルによる単純前向き自立歩行訓練の効果(第二報)歩行分析による検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子,土肥信之,芳川浩男,渡辺将平,和田沙代子,児玉典彦,道免和久
  • 学会等名: 第47回日本リハビリテーション医学会学術学会
  • 発表場所: 鹿児島市民文化ホール(鹿児島市)
  • 年月日: 20100520-22
• [学会発表] Myotonic Dystrophy のホットパック併用口腔期嚥下訓練効果に関する共同研究短期効果と長期効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子,川井充,馬木良文,足立克仁,木村 隆,二村直伸,松村剛
  • 学会等名: 第51回日本神経学会総会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム(東京都)
  • 年月日: 20100520-22
• [学会発表] PD の摂食嚥下障害治療パーキンソン病の摂食嚥下障害 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 学会等名: Movement Disorder Society in Japan
  • 発表場所: 京都ホテルオークラ(京都)
  • 年月日: 2010-10-08
• [図書] 摂食嚥下ケアがわかる本-食の楽しみをささえるために (2013)
  • 著者名/発表者名: 松田暉,野崎園子
  • 総ページ数: 172
  • 出版者: エピック
• [図書] Journal of ClinicalRehabilitation別冊神経難病のリハビリテーション-症例を通して学ぶ 第2章 1.パー キンソン病 3)摂食嚥下障害を伴う症例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 総ページ数: 68-73
  • 出版者: 医歯薬出版
• [図書] 疾患別にみる嚥下障害 第4章神経筋疾患 2パーキンソン病 (2012)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 総ページ数: 177-185
  • 出版者: 医歯薬出版
• [図書] 日本摂食嚥下リハビリテーション学会eラーニング対応第一分野摂食・嚥下リハビリテーション学の全体像「神経筋疾患」 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野崎園子
  • 総ページ数: 116
  • 出版者: 医歯薬出版