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2011 年度 実績報告書

培養筋芽細胞を用いたストレッチの最適有効量の決定と効果発現機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22500491
研究機関吉備国際大学

研究代表者

元田 弘敏  吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30278999)

研究分担者 平上 二九三  吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (60278976)
キーワード伸展刺激 / H9c2 cells / MyoD / Myogenin / Myf5
研究概要

RT-PCR法を用いて伸展刺激後のyoDファミリー(MyoD、Myogenin、Myf5、MRF4)の経時的な発現量を解析した。材料は骨格筋様に分化されることが知られているラット心筋由来のH9c2(2-1)培養細胞を用いた。機械的伸展刺激は培養細胞伸展装置NS-550(スカラテック大阪)を用いた。伸縮可能なシリコン性のチャンバーの底面をコラーゲン膜でコーティングし、約70%confluenceで伸展率4%、刺激の頻度6往復/1分で15分間伸展刺激を行った。total RNAは15分間の刺激終了直後、4、8、12時間後に抽出した。その後、逆転写酵素を用いてcDNAに逆転写し、それを鋳型に我々の設計したMyoD、Myogenin、Myf5、MRF4、GAPDH(内部標準)のprimerを用いてPCRで増幅した。それを2.0%アガロースゲルの各レーンに反応液を注入し電気泳動を行った。泳動終了後ゲルを臭化エチジウムで染色し、UVトランスイルミネーターで紫外線照射し、DNAのバンドを写真撮影した。その結果、GAPDHの発現は刺激直後、4、8、12時間経過後のすべてのサンプルにおいて均等に発現したのに対してMyoDは刺激直後と比較し4、8時間後に発現量の増加を認め、Myogenin、Myf5の発現量は刺激直後に比べ4、8、12時間後に増加が認められた。MRF4は伸展刺激直後を含むいずれの時間においても発現は認められなかった。MyoDはコントロールに比べ4時間後には約2倍の発現量があり、12時間後にはコントロールレベルまで低下した。Myogeninにおいてもコントロールに比べ4時間後には約3倍の発現量があり傾向としてはMyoDとほぼ同様であった。これらのことより、伸展刺激によりMyoD、Myogenin、Myf5がmRNAの発現量が増加したことによりこれらの遺伝子が筋芽細胞から筋管細胞への分化に重要が役割を果たしていることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

骨格筋様に分化されることが知られているラット心筋由来のH9c2(2-1)培養細胞を用いて機械的ストレッチ刺激後のMyoD,Myogenin,Myf5,瓶F4の4つのmRNAの発現量の経時的な変化をRT-PCR法で同定することができた。

今後の研究の推進方策

我々は今までに筋特異的分化調整因子であるMyoDファミリー(MyoD,Myogenin,Myf5,MRF4)遺伝子のmRNAの発現量をRT-PCR法を用いて解析した。本年(24年)度は外的ストレッチ刺激に応答するMyoDファミリー遺伝子とミオシン遺伝子のタンパク質レベルでの発現パターンを明らかにしたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 伸展刺激が筋芽細胞の増殖と分化に及ぼす影響2012

    • 著者名/発表者名
      元田弘敏、平上二九三, 他4名
    • 雑誌名

      吉備国際大学保健福祉研究所研究紀要

      巻: 13 ページ: 37-40

  • [学会発表] 培養筋芽細胞を用いたストレッチの最適有効量の決定と効果発現機序の解明2012

    • 著者名/発表者名
      元田弘敏、平上二九三
    • 学会等名
      吉備国際大学共同研究発表会
    • 発表場所
      吉備国際大学
    • 年月日
      2012-02-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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