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2010 年度 実績報告書

慢性閉塞性肺疾患患者の早期発見遅延要因の客観的検証

研究課題

研究課題/領域番号 22500492
研究機関西九州大学

研究代表者

堀江 淳  西九州大学, リハビリテーション学部, 講師 (60461597)

研究分担者 村田 伸  西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (00389503)
キーワードリハビリテーション / COPD
研究概要

呼吸器疾患未診断の地域在住高齢者408名に呼吸機能検査を実施した。一秒率が70%以上を正常群(348名)、70%未満(60名)を気道閉塞群に分類し、性別、年齢、身長、喫煙の有無にてマッチングし正常群60名、気道閉塞群60名の2群で比較した。
測定項目は、Body Mass Index (BMI)、認知機能評価、呼吸機能検査、呼吸筋力評価、脊柱アライメント測定、肢体筋力評価(上肢筋力、下肢筋力、体幹筋力、足趾把持力)、骨格筋量測定、バランス評価(重心動揺評価、片足立位時間)歩行能力評価(最速歩行速度、10m障害物歩行時間、Timed Up and Go test(TUG)、6分間歩行テスト(6MWT))、主観的生活観評価および活動能力指標評価とした。
結果、COPDの有病率は14.7%であり、気道閉塞群のGOLDによるCOPDの病期は、I期16名、II期33名、III期11名、IV期0名であった。呼吸器疾患未診断の地域在住高齢者に呼吸機能検査を実施することにより、I期、II期といった早期の段階の患者が発見できる可能性を確認した。健常群と気道閉塞群の比較で、持久的歩行能力である6MWTは両群に有意な差が認められず、VASによるQOLは全ての小項目で有意差が認められなかった。早期のCOPD患者は、日常生活において何ら異常を自覚しておらず、そのことがCOPDの早期発見を遅延させる要因となっているものと推測された。しかし、握力、MIP、MEP、最速歩行速度、10m障害物歩行時間といった瞬発的な運動能力を中心とした能力は既に有意に低下し始めていることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 客観的体幹屈曲筋力指標としての最大呼気口腔内圧の活用可能性の検討-脊椎異常を有する高齢者に対する体幹屈曲筋力評価法になりえるか?-2011

    • 著者名/発表者名
      堀江淳
    • 雑誌名

      日本在宅ケア学会誌

      巻: 14巻 ページ: 34-40

    • 査読あり
  • [学会発表] 慢性閉塞性肺疾患患者の早期発見遅延要因の客観的検証-身体機能、身体能力、生活の質の比較から-2010

    • 著者名/発表者名
      堀江淳
    • 学会等名
      第45回日本理学療法学術大会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜県)
    • 年月日
      2010-05-28

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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