研究課題
音声セグメント分析システム(VoiceAnalyzer)は従来はWindows7までの対応であったが、Windows8対応及び およびWindows8で新たに加わったタッチ入力への対応を行った。タッチ入力はポインティング範囲がかなり狭く扱いにくいところがあったがかなり改善し使いやすくなった。また、スマートホンとVoiceAnalyzerの連携による分析・評価システムを構築した。これは、(1)スマートホンで音声入力(PCM録音:22kHz、16bits)(2)音声ファイルをパソコンへメールで送付(3)パソコン上のVoiceAnalyzerで分析し、発音評価システムで評価し結果をスマートホンへ送付(4)スマートホンで結果を表示の手順で行われる。さらに音声ファイルの一括閉じを作成するなどユーザインタフェースを改良した。すなわち、従来は開いた音声ファイルを一括で閉じるためには、VoiceAnalyzerを閉じ無ければならなかったが、アイコンを用意していつでも複数の音声ファイルを閉じられるようにした。科研費の終了を控え筑波技術大学を訪問し、聴覚障害者の方にVoicenAlyzerが使えるか検証した。田中元教授(昨年度末に退職により分担者から外れた)がデータ収集した学生のうちの1名が岡崎教授の下で修士課程に在籍していたので、再発声してもらった。彼は「こんにちは」が「こんちは」のようになるほか、所どころあいまいだったが、発声指導で良くなった。しかし、「さしすせそ」は「かきくてと」となり、正しく発音できない。サ行は歯音に分類され、上下前歯間・舌口蓋間に瞬時に狭い空隙を作るのが困難だったためと考えられる。また、聴覚障害者は濁音の発声が一般に難しいようである。聴覚障害者の中には人工内耳を装着し、かなり聞こえて障害認定されない人もいる。しかし、確かに発声がかなり良い人もいるが弱点は残っている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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東京都歯科医師会雑誌
巻: 61 ページ: 4-13
http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/file/87_matsuura.pdf