研究課題/領域番号 |
22500524
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
薮木 登 津山工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (50200572)
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研究分担者 |
鷲見 育亮 鳥取環境大学, 環境情報学部, 教授 (70341071)
井上 浩行 津山工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (00232554)
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キーワード | 視線 / 家電 / 視線インターフェース / 画像処理 / ネットワークカメラ |
研究概要 |
本研究では、身障者や高齢者のような介護が必要な人の生活支援において、手足が不自由な要介護者が家電製品を簡単にコントロール(電源のON、OFFなど)できるシステムを構築することを目的とする。すなわち、要介護者の視線を画像処理により検出し、その視線方向にある家電製品をリモコンで無線コントロールする視線コントロールシステムを構築する。本システムの特徴として各家電製品に一台ずつカメラを設置(カメラ一体型家電装置)しておき、カメラはLANによりパソコンと繋がっている。そこで、実施した内容は、次の3点である。 1.ネットワークカメラを設置し、このネットワークカメラのコントロール方法について調査し、カメラ映像をネットワーク(LAN)を通してコンピュータへ取り込むプログラムを作成し、画像を取り込むことができた。しかし、取得した画像から色情報による顔領域の取得部分のプログラムの作成に手間取り、視線検出およびコントロールを含めた本システムの構築が未完成となった。今後継続して進めていく。 2.従来利用していた視線検出方法において、条件によっては正しく検出できない場合があったため、より正しく視線検出ができるように視線検出方法を改善し、これを本システムに導入する予定である。 3.基礎研究として、円の内部をいくつかの同心円で分割し、それを上下や左右などに区切り扇状の領域に分割したものを操作画面とする視線インタフェースを提案し、操作画面の色が操作精度に及ぼす影響について調べた。同時に、赤外線通信による家電製品制御プログラムを開発した。
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