研究課題/領域番号 |
22500524
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研究機関 | 津山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
薮木 登 津山工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (50200572)
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研究分担者 |
井上 浩行 津山工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (00232554)
鷲見 育亮 鳥取環境大学, 環境情報学部, 教授 (70341071)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 視線検出 / 家電コントロール / 視線インターフェース / 画像処理 / ネットワークカメラ / 動的ネットモデル |
研究概要 |
研究内容「各家電製品にカメラを設置する視線コントロールシステムの構築」において、「2台以上の製品の視線コントロールについて」2台以上の家電製品それぞれにネットワークカメラを設置する。それらから撮影された映像をもとに、現在、顔がどちらの装置に向いているかの判断を行い、カメラ映像の優先度を判定する方法を視線コントロールシステムに組み込み、最大7台のカメラを用いてシステムが、動作することを確認した。また、制御対処となる家電のコントロール項目を増やすことを検討し、その一方法を用いて、例えば、テレビのチャンネル、音量、電源のオン/オフをシステムに設定し、動作の確認を行った。 これにより、本研究の「視線を用いた家電製品のコントロールシステムの構築」における基盤システムは構築できた。このシステムの動作を確認することにより、家電製品とカメラの一体型システムの有用性があることはわかったが、いろいろな状況における有効性に関する検証が不十分となった。その他の関連する課題として、次の検討を行った。 ・一回の入力ごとで顔を検出するのは、効率が良くないため、顔を追跡する方法を検討し、追跡が可能なことは確認できた。今後、システムに導入可能である。 ・「動的ネットモデル等の顔検出・視線検出への適用における検出精度向上に関する検討」課題について、動的ネットモデルの動作結果から得られる格子点密度を利用して目領域を検出し、その結果から視線を求める方法を検討した。検討結果に基づき実験を行ったが、十分な実験ができていないため有効性を示すことはできなかった。今後のさらなる実験・検討が必要である。 ・リモコン制御部において、家電製品を精度良く操作するための基礎研究として、昨年度に続いて被験者を増やして家電製品の操作項目を配置した円形の操作画面の色が操作精度に及ぼす影響について調べた。同時に、ヘッドフォンタイプの脳波センサを用いて脳波を測定し、操作精度と心理面についても調べた。脳波センサからは、「集中度」と「リラックス度」を示す2つの信号が出力されており、これらの信号を用いて操作精度との関係を明らかにすることを試みた。しかし、操作精度と心理面の関係を明らかにすることはできなかった。
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