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2012 年度 実績報告書

リズム体操の動きの習熟に伴うポジティブ感情の変化とそのメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 22500547
研究機関熊本大学

研究代表者

坂下 玲子  熊本大学, 教育学部, 教授 (20178552)

研究分担者 橋本 公雄  熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (90106047)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードリズム体操 / ポジティブ感情 / ポジティブ心理学 / 感性教育 / 動きの教育
研究概要

本研究は、人間が持っているポジティブな感情や特性に焦点を当て生活の質の向上に寄与しようとするポジティブ心理学の視点(Seligman, 2002)を取り入れ、心とからだの統合を目的とする「リズム体操」における動きの習熟とポジティブ感情との関連について明らかにしようとするものである。
これまで行ってきたポジティブ感情およびリズム体操に関する文献調査等を踏まえ、今年度は大学におけるリズム体操授業の受講生およびリズム体操を継続して行っている社会人を対象に、リズム体操の動きとポジティブ感情との関連についてアンケート調査による量的検討と自由記述データを材料とした質的な検討を試みた。大学生を対象としたリズム体操授業前後の感情の変化を測定し項目の因子分析を行った結果、「爽快感」「不安感」「リラックス感」の3因子が抽出され、「爽快感」はすべての授業において終了後に1%水準で有意な得点の増加がみられた。また、自由記述データの質的検討からリズム体操が目的とするはずみと振りを中心とした全身的でリズミカルな動きそのものに快の体験が内在しており、動いた後で「楽しかった、すっきりした」などの感情が現れやすいことが示された。さらに音楽を用いて動く楽しさや仲間との一体感などのポジティブ感情がみられた。リズム体操を継続して行っている社会人を対象に、運動後の自由記述データをもとに質的な整理を試みた。その結果、リズム体操の特性である全身的でリズミカルな動きの質の向上に強く動機づけられており、動きと動きをつなぐことによって新たに生まれるリズム(動きの流動)や動きの流動を生み出すための身体の使い方としてのアウフタクト、位相ずれ、動きの切り替え(動きの先取り)など練習過程における内面に向けた意識(身体感覚)の高まりや爽快感、充実感、他の人との動きの一体感などのポジティブ感情が示された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 体操授業における学習者の感情の変化と授業過程の関係2013

    • 著者名/発表者名
      坂下玲子・橋本公雄
    • 雑誌名

      熊本大学教育実践研究

      巻: 第30号 ページ: 23-31

  • [雑誌論文] 体育実技授業における心理社会的要因を媒介変数としたメンタルヘルス改善・向上効果のモデルの構築2012

    • 著者名/発表者名
      橋本公雄
    • 雑誌名

      大学体育学

      巻: 9 ページ: 57-67

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 快適自己ペース走における運動強度と感情に及ぼす走行距離の影響―900mと2000mのフィールドを用いて―2012

    • 著者名/発表者名
      橋本公雄・村上雅彦・本多芙美子
    • 雑誌名

      健康科学

      巻: 34 ページ: 1-8

  • [図書] 未来を拓く大学体育―授業研究の理論と方法―2012

    • 著者名/発表者名
      橋本公雄・根上優・飯干明(編著)
    • 総ページ数
      282
    • 出版者
      福村出版

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公開日: 2014-07-24  

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