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2010 年度 実績報告書

就学前体育における教授-学習内容の体系化と系統化への活動論的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 22500549
研究機関県立広島大学

研究代表者

中瀬古 哲  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (00198110)

キーワード身体運動文化 / 保育内容 / 活動システム / カリキュラム / プログラム / ボール遊び / 水遊び
研究概要

公立保育園(IE保育園4回,T保育園11回,Y保育園7回),私立保育園(KN保育園:8回,NN保育園:6回),公設民営保育所(SK保育所:9回,M保育所:11回)の設置形態の違う保育施設7箇所を対象に,合計55回のフィールドワークを実施した。延べ,212名の就学前児童(5歳児)のボールゲームの教授-学習活動を中心に,約1年間に渡って保育園における身体運動文化に関わる教育(=保育)実践を継続的に観察した(実施期間:2010年4月2日~2011年3月10日)。その結果、身体運動文化(典型的運動あそび)を題材とした、教授-学習活動に関わる知見を得ることができた。
まず第一に,本年度の調査においては、統計的には、運動あそび場面で認められる社会的行為(コンビネーションプレーや積極性等)と、日常生活における社会性(向社会性)の間には、優位な相関が認められなかった。調査項目や手続き等方法論上の課題も存在するものの、両者を直線的な因果関係で捉えることの危険性を示唆していると考えられる。第2に、ボール遊び(的あてゲーム)を通して、投動作の習熟のみならず、予測判断能力の形成も可能であることが示唆された。第3に、保育園における活動としての運動遊び(=子どもにとって意味のある身体運動文化)は、概ね、リズム遊び、ボール遊び、水遊び、鬼ごっこ、散歩・かけっこ(歩・走)、木登り・そり滑り、手具遊び(剣玉等)、が認められた。第4に、ボール遊びの典型教材の一つとして、「的あて」と「シッポとりゲーム」が位置づく可能性が確認できた。第5に、水遊びにおける典型教材の一つとして、「変身浮き」が位置づく可能性が確認できた。

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公開日: 2012-07-19  

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