研究課題/領域番号 |
22500561
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
齊藤 まゆみ 筑波大学, 体育系, 准教授 (00223339)
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研究分担者 |
松元 剛 筑波大学, 体育系, 准教授 (90209643)
澤江 幸則 筑波大学, 体育系, 講師 (20364846)
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キーワード | アダプテッド・スポーツ / 体育 / 中学校 / 教材開発 / 特別支援教育 |
研究概要 |
特別支援教育制度において、アダプテッド・スポーツ教育を推進するために必要となる体育の方向性を明らかにすることが本研究の目標である。その目標を達成するために、現段階では個別事例として取り組まれているアダプテッド・スポーツ実践例を収集し、体系化することを試みる。これをもとに、既成の概念にとらわれないアダプテッド・スポーツ教育としての新しい教材を開発することを本研究の目的とした。 今年度は、アダプテッド・スポーツ教材の体系化を目指して、小・中学校のアダプテッド・スポーツ教育実践例の資料収集をおこなった。研究協力の了解が得られた公立小・中学校において、質問紙、授業観察記録やビデオ撮影、ヒアリングなどによる資料収集を実施した。特に今年度は中学校の事例に着目し、それらを中学校学習指導要領保健体育編より、体育分野の領域や内容をもとに検討した結果、アダプテッド・スポーツ教材として必要なカテゴリーとして、課題の設定、集団づくり、ルール用具の工夫、支援方法が抽出され、それぞれのカテゴリーごとにキーワードが抽出された。次に、キーワードをもとに、陸上競技(短距離走、長距離走、ハードル)、球技(ゴール型:サッカー,バスケットボール、ネット型:バレーボール)の授業を観察記録しところ、設定したカテゴリーとキーワードの分類で概ね記録可能であることが示された。これらの結果から、中学校で行われている体育授業のデータベース作成(File Maker Pro.Ver10)を試作中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
教材開発のための事例収集において、研究協力校の同意を得ることが、当初の計画よりも困難な場面が多く、事例数は少なくなっているが、質の高い事例収集ができているので、結果的に順調にすすんでいると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究で、事例収集のため方法論が確立されてきたので、今後はより効率の良い事例収集が可能になると思われ、引続き研究協力校における事例収集をすすめ、データベース完成を目指す。
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