かつては「持久走」と呼ばれていた鍛錬的色彩の濃い走運動の一形態が、美容や健康づくりを目的とした走運動化(ジョギング化、健康走化)する過程で、メディアがジョギングという新たなスポーツ文化をどのように言説化し関わってきたのかを検討した。その結果、メディアはジョギングという報道対象を通じて、 「量」 から 「質」 へといった生活価値観の変化について様々な提言を行っていたことが明らかとなった。つまり、ジョギングをひとつのメディア(媒体)として、メディアは「豊かさ」や「幸せ」の再定義を促すような報道を行ったと考えられた。
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