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2012 年度 実績報告書

中高年の運動器不安定症(ロコモ)におけるプール内水中運動による健康の維持・増進

研究課題

研究課題/領域番号 22500581
研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

赤嶺 卓哉  鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (70175785)

研究分担者 田口 信教  鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 教授 (10171597)
田中 孝夫  鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 教授 (60274867)
高田 大  鹿屋体育大学, スポーツ・武道実践科学系, 助教 (40404545)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード運動器不安定症 / ロコモティブシンドローム / 腰痛疾患 / 変形性関節症 / 水中運動療法 / 全身バランス能力 / 骨密度 / 体幹筋力
研究概要

【意義と重要性】近年、ロコモティブシンドローム(Locomotive Syndrome;運動器不安定症)という概念が定着し、腰痛疾患、変形性関節症、骨量低下症例などが該当し、急増している。我々はこれらの人々に対し、基礎的水中運動を重視した運動処方を、温水プールにおいて実施し、水中運動の効果について検討した。多くの中高齢者に対する新水中運動処方法の確立をめざし、明るい社会づくりに貢献することは、重要である。【内容と成果】腰痛症例19名、関節症例23名(一部に重複例を含む)を対象として、平成24年5月~11月にかけて、週約2回、1~2時間ずつの腰痛・関節症水中運動教室を実施した。内容は、医師によるロコモティブシンドロームに関する基礎教育と日常生活指導、スポーツ医・水泳指導者による水中運動処方である。前後に数回、身体・体力測定、全身バランス能力測定、X線骨密度計測などを施行し、水中運動の運動器不安定症に与える効果について検討した。成果として、水中運動後では運動前に比し、肥満の軽減(体重、ローレル指数など)、呼吸循環機能の改善(肺活量など)、体幹・上下肢の筋力・柔軟性の向上(体幹[腹・背]筋力、上体反らしなど)、筋硬度の軽減(大腿四頭筋など)、全身バランス能力の向上(ファンクショナルリーチ試験)、骨密度の増強(第2~4腰椎対同性ピーク値比など)が、それぞれ統計学的に有意に認められた。なお、水中運動により体幹(腹・背)筋力の向上が得られたことは、新知見である。以上の事から、水中運動処方の運動器不安定症例に対する有効性が、強く示唆された。【研究の展開】今後も、ロコモティブシンドローム症例を主対象とした水中運動教室を実施し、改良を重ねた水中運動の与える、運動器不安定症例の身体への効果などについて、引き続き考究したい。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] [動作・運動と下肢運動連鎖]骨盤の運動性と下肢運動連鎖2013

    • 著者名/発表者名
      藤井康成
    • 雑誌名

      臨床スポーツ医学

      巻: 30 ページ: 247-254

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 腰痛疾患症例の身体・体力機能に与える水中運動の効果-骨密度測定・バランス能力評価を含めて-2013

    • 著者名/発表者名
      赤嶺卓哉
    • 雑誌名

      鹿屋体育大学学術研究紀要

      巻: 46 ページ: 1-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 膝関節症例に及ぼす水中運動の影響-全身・部位別体組成測定を含めて-2013

    • 著者名/発表者名
      高田 大
    • 雑誌名

      鹿屋体育大学学術研究紀要

      巻: 46 ページ: 19-24

  • [雑誌論文] 腰痛症例の身体・体力機能に及ぼす水中運動の影響2012

    • 著者名/発表者名
      赤嶺卓哉
    • 雑誌名

      九州・山口スポーツ医・科学研究会誌

      巻: 24 ページ: 60-63

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 体育大学女性スポーツ選手における競技種目別の骨塩量分析について-血中エストラジオール測定を含めて-2012

    • 著者名/発表者名
      赤嶺卓哉
    • 雑誌名

      整形外科と災害外科

      巻: 61 ページ: 785-787

    • 査読あり
  • [学会発表] 大学生スポーツ選手における種目別の身体組成と骨密度に関する研究

    • 著者名/発表者名
      赤嶺卓哉
    • 学会等名
      第124回西日本整形・災害外科学会
    • 発表場所
      別府国際コンベンションセンター(ビーコンプラザ)
  • [学会発表] 大学生スポーツ選手における競技種目別の全身身体組成・骨密度についての研究

    • 著者名/発表者名
      赤嶺卓哉
    • 学会等名
      第25回九州・山口スポーツ医・科学研究会
    • 発表場所
      福岡大学病院メディカルホール
  • [学会発表] 腰痛症例の身体機能に与える水中運動の効果-全身・部位別体組成測定を中心に-

    • 著者名/発表者名
      高田 大
    • 学会等名
      第25回九州・山口スポーツ医・科学研究会
    • 発表場所
      福岡大学病院メディカルホール
  • [学会発表] 保存療法にて経過観察中に骨嚢腫を併発した外側型OCDの野球選手の一症例

    • 著者名/発表者名
      中島隆之
    • 学会等名
      第25回九州・山口スポーツ医・科学研究会
    • 発表場所
      福岡大学病院メディカルホール
  • [学会発表] 膝関節症例の身体機能に与える水中運動の効果-全身・部位別体組成測定を中心に-

    • 著者名/発表者名
      赤嶺卓哉
    • 学会等名
      第21回鹿児島スポーツ医学研究会
    • 発表場所
      鹿児島県医師会館4階大ホール
  • [学会発表] 女子ソフトボール部に対してのメディカルサポート活動報告

    • 著者名/発表者名
      山下真二
    • 学会等名
      第21回鹿児島スポーツ医学研究会
    • 発表場所
      鹿児島県医師会館4階大ホール

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公開日: 2014-07-24  

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