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2010 年度 実績報告書

組織的コミットメントの先へ-コーチの心理的契約-

研究課題

研究課題/領域番号 22500594
研究機関びわこ成蹊スポーツ大学

研究代表者

小笠原 悦子  びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 教授 (80194413)

研究分担者 吉田 政幸  びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 講師 (60557445)
キーワード心理的契約 / コーチ / 組織コミットメント
研究概要

1) 調査対象者
(1)水泳のコーチ(200名)、(2)サッカーのコーチ(J1とJ2に所属するユースチームのコーチ150名)。
2) 調査項目
本調査はBravo & Won(2009)によって開発されたコーチの心理的契約を測定する指標を用いた。
具体的には、(1)コーチの心理的契約の5局面。(2)従属変数(「職務満足」、「感情的コミットメント」、「信用」、「転職意図」等)に関する質問項目。(3)心理的契約に関係するといわれている媒介変数に関する質問項目、また個人的属性であった。
3) 調査結果(水泳コーチのデータ分析結果)
本年度のサンプルは200名の水泳コーチであった。本調査に用いた心理的契約(PCF)尺度は確認的因子分析(CFA)の結果、妥当性が認められた(chi-square/df=2.67,p<.01;CFI=.98;NNFI=.97;RMSEA)=.09)。確認的因子分析は質問項目の構成概念妥当性のエビデンスを提供した。概念的信頼性は.92から.82で推移し、PCF因子に一貫性があることを示唆していた。PCFの5次元が従業員関連の目的変数に与える影響を分析するために、重回帰分析を実施した結果、職務満足に関して、取引的契約が有意な影響を示した。一方で、他の局面の影響は統計的に有意でなかった。さらに、研究結果は感情的コミットメントと離職意志が一般的な契約によって有意な影響を受けていることが示唆された。PCF因子が目的変数の変動を予測する説明力は、決定係数(R2)によって検討された。PCFの尺度モデルおよび目的変数への影響を基に、構成概念妥当性および予測的妥当性に関する示唆が示された。
4) 研究の意義
日本初の調査結果を水泳コーチで実施し、調査項目の妥当性が確認された。このことから、3月末に回収できたJリーグ(プロコーチ)の心理的契約に関するデータの分析結果に更なる期待が高まっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 2011年度ヨーロッパスポーツマネジメント学会(9月7-10日)の発表論文に採択された。

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公開日: 2012-07-19  

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