研究概要 |
平成23年度研究実施内容 1)バスケットボール全日本女子代表中川文一監督へ実施したアンケート調査および2回のインタビュー調査の質的分析 2)中川氏が指揮し,アトランタオリンピック7位入賞を果たした全日本女子チームでプレーしていた萩原美樹子選手へのアンケート調査およびインタビュー調査 1)の成果:バスケットボールにおける即興的な攻撃戦術であるフリーランス・オフェンスの有効性を,中川氏は「速攻から攻撃を一旦ストップさせることなく連続してシュートチャンスを創出させていくことができる」と捉えており,その立案では「防御に対する表裏の二者択一を準備したグループ戦術を核に使って選択肢を制限すること」が効果的であると考えていることが明らかになった. 2)の成果:萩原氏にアトランタオリンピック出場チームでプレーしていた当時を振り返ってもらい,即興的な攻撃戦術を効果的に遂行するためのコツを,以下の5点に焦点を当てて調査した. (1) フリーランス・オフェンスをどう開始していたか? (2) フリーランス・オフェンスにおいて攻撃チャンスをどう連続させていたか? (3) フリーランス・オフェスにおいて「困った」状態に陥った時にどう対処していたか? (4) フリーランス・オフェンスをプレーするコツをどのように獲得していったか? (5) フリーランス・オフェンスをプレーできるプレーヤーをどのように育成していったらよいか? 現在,アンケート調査およびインタビュー調査の結果を質的研究の手法を用いて分析中である。
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