研究概要 |
平成22年度は、それ以前の研究成果を踏まえて、(1)ハイビジョンカメラを搭載した雲台をチルト・パンする機構を完成させた。(2)TVハイビジョンカメラでとらえたボールの位置をピクセルスキャンすることにより自動検出することができた。(3)時刻tにおけるカメラからのボールの位置の球面座標系における位置情報(r(t),θ(t),φ(t))に対して、任意の原点からに直交座標系で表わしたボールの物理的位置を(X,Y,Z;t)に変換することができた。(4)この位置をカメラのチルトおよびパンの角度をロータリーエンコーダで検出した情報とコンピュータ上で合成することが出来た。(5)これらの情報とボールまでの絶対距離情報を組み合わせることにより、ボールの物理的位置(X,Y,Z;t)を、特殊な場合(5m程度の近い場所に限ること、ボール映像と背景がクリアーに識別出来る場合)についてであるがボールが運動状態にある場合にほぼリアルタイムで確定出来た。 現在は、(6)カメラのズーミング情報をコンピュータに取り入れて、それを正確な位置情報に結実させることを行っている。(7)また画面上のボール位置の検出のためのピクセル拾いの精度を向上させるべく改良、及び(8)ボールをジャストピントで捉える改良を行っている。 NHKとの共同研究による打ち合わせも、3カ月に一度の割合で行っている。ゴルフ場に出向いて行う野外実験も計画している。
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