研究課題
2012年度研究実績放送業界などでの使用に耐え、かつ研究室の種々の研究に耐えるスポーツボールの3次元飛翔軌道測定システムを開発中である。前年度までに、カメラを作動させた場合に、1.カメラを載せる雲台を作成しその動きであるチルド・パン情報、がパルス信号としてコンピューターに自動的にインプットされるシステムを完成させた。2.取り込んだ画像情報からボールを自動認識させその面積ピクセルを求めるソフトが完成している。3.レンズのズーミング情報を取り込むハードウエアーが完成していた。2012年度はこの3.のソフトウエアーを完成させる実験を進行させた。その結果、カメラとボールの直線距離の関係近似式の定数をズーム量のパルス信号数で表せた。パルス数とズーミングの同期も取れた。しかし直線距離の近似式による距離と実際の測定距離の間には100mの距離では2~5%程度の誤差がある。これは近似式の誤差、面積計算ピクセルの誤差などが考えられる。そこで動画の撮影を実施して実際の直線距離と測定距離の誤差を明確にして距離の計測精度を上げる。今後長距離撮影を行うためにソフトに画像の補正処理を組み込むとさらに解析精度が上がると考えられる。もう一方の研究の流れとして、2次元平面における位置情報の取り込みが可能であるのか、ゴルフのパッティンググリーンでのボールの動きを計測したり、野球やサッカーに関して計測適用を深めるなどによる改良研究を進める。また、ボールの撮影に対して自動的にジャストピントになるような改良と太陽光との位置関係による正確なボール認識が行えるソフト開発など課題は残っている。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
nature, Scientific Reports
巻: srep01871 ページ: 1~7
10.1038/srep01871