研究課題/領域番号 |
22500626
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
森田 浩之 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (90252147)
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研究分担者 |
石塚 達夫 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20108070)
森 一郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40444327)
梶田 和男 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70402154)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 携帯電話 / EMA / メタボリックシンドローム / 高血圧症 / 2型糖尿病 / 脂質異常症 / 無作為割り付け介入試験 / 関節リウマチ |
研究概要 |
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・脂質異常のうちの2つ以上が合併した状態であり、それらのリスクファクタの重積によって相乗的に動脈硬化性疾患の発症が高まることが知られている。生活習慣改善には、患者自身が現状を認識しつつ興味を持って継続的に取り組める方法が必要である。EMAとは、その時の痛みや疲労度といった主観的情報や、運動、喫煙などの行動情報、あるいは血圧や血糖などの人体の生理的指標を、連続的に収集し記録する手法である。本研究の目的は、メタボリックシンドローム患者が、携帯電話メールによるecological momentary assessment(EMA)システムを毎日利用することによって、自己の現状を能動的に把握し、生活習慣改善に持続的に取り組むことで、体重・血圧・血糖・血清脂質が改善されることを無作為割付介入試験によって証明することである。本年度は、昨年に引き続きメタボリックシンドローム外来患者および関節リウマチ患者約30名から同意を得て、この介入試験を継続した。介入期間は6カ月間で、その前もしくは後の6カ月間がコントロール期間である。肥満2型糖尿病患者6名を対象とした検討では、HbA1cは、開始時7.6±2.4%から、3ヵ月後6.3±0.6%(P=0.031)、6ヵ月後6.5±0.6%(P=0.22)となった。BMIは、開始時33.4±7.2 kg/m2から、3ヵ月後32.3±6.6 kg/m2(P=0.031)、6ヵ月後32.5±6.6 kg/m2(P=0.25)となり、HbA1c・BMIとも3ヶ月後のデータでは改善が認められた。また、同様の改善が関節リウマチ患者にも認められ、介入期間では非介入期間に比較し、有意な疾患活動性指標の改善が認められ、自分の体調を客観的に把握するようにすることで関節リウマチの活動性も改善することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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