研究課題/領域番号 |
22500634
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
寺町 ひとみ 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (20405129)
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研究分担者 |
勝野 眞吾 岐阜薬科大学, 薬学部, 学長 (70098523)
土屋 照雄 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (10381716)
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キーワード | 医品の正しい使い方 / 健康教育 / 保健体育教師 / 学校薬剤師 / 教育プログラム |
研究概要 |
医薬分業が進む中で医薬品が人々に一層身近になり、国民ひとりひとりが医薬品について正しく理解し、適正に使用することができるようになることが求められている。本研究では、薬事法の改正、学習指導要領において示された学校教育を通じた医薬品についての教育の強化の方向などを踏まえ、児童生徒の「医薬品の正しい使い方」に関する知識・意識の現状および学校における指導実施状況を明らかにするとともに、中学校生徒を対象とした「医薬品の正しい使い方」教育プログラムを開発・実施し、その有効性を検証して、実効性のある「医薬品の正しい使い方」教育を確立することを目的とした。平成22年度は、以下の2点について計画に基づき実施した。 (1) 「医薬品の正しい使い方」に関する意識調査:アンケート調査は、平成22年11月~平成23年1月に行い、全国の小学校(6年生)、中学校、高等学校51校の児童・生徒6,066人、指導者160人から回答を得た。児童生徒に対するアンケート内容は、体調不良時の対処、薬の使用目的、薬の使用時における相談相手、薬をもらう相手、薬の使用時における注意点、薬に関する用語の認識度、薬に関する知識とした。各質問に対する回答は学年間で同様な傾向を示していた。また、指導者に対するアンケートは、所属および担当、医薬品についての授業状況、喫煙・飲酒・薬物乱用に関する教育の優先度、外部講師の有効性、「医薬品の指導方法」に関する研修会への参加意向とした。医薬品についての授業の実施率は、小学校が24%、中学校が45%、高校が70%であったが、意識の高い学校が参加協力したと考えると、日本全国における実施率とは乖離があると思われる。研修会に66%の教員が参加したいと回答しており、関心が高まってきていることが示された。 (2) 「医薬品の正しい使い方」教育プログラムの開発:中学生を対象とした教育プログラムの原案を作成した。
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