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2010 年度 実績報告書

自己決定理論に基づく変容プロセスが高齢者の運動行動変容に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500639
研究機関山口県立大学

研究代表者

青木 邦男  山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (80142826)

キーワード在宅高齢者 / TTM / 運動行動のステージ / 意志決定のバランス / セルフ・エフィカシー / 変容プロセス
研究概要

在宅高齢者738人(男性367人、女性371人)を分析対象者として、TTM(Transtheoretical Model)の構成要素である(1)運動行動のステージ、(2)意志決定のバランス、(3)セルフ・エフィカシー及び(4)修正した変容プロセス等を調査し、修正変容プロセスの因子構造と構成要素間の関連を分析した。その結果、以下のことが明らかになった。
1) 修正変容プロセスのプロマックス法による因子分析の結果、「認知的プロセス」、「行動的プロセス」及び「意識の高揚」の3因子が見出された。この結果は運動行動ステージに対応する認知プロセス及び行動的プロセスの細分化した因子構造ではなかった。
2) 運動行動のステージ分布は前熟考ステージが男性34.6%、女性34.7%、熟考ステージが男性11.4%、女性14.3%、準備ステージが男性23.2%、女性23.0%、実行ステージが男性2.3、女性2.0%、そして維持ステージが男性28.6%、女性26.0%であった。
3) 運動行動のステージと意志決定のバランス・Pros、意志決定のバランス・Cons、セルフ・エフィカシー、修正した変容プロセスの認知的プロセス、行動的プロセス及び意識の高揚との間の相関はr=0.262、r=-0.136、r=0.520、r=0.416、r=0.560、r=420(すべてp<0.001)であった。
在宅高齢者を対象としてTTMの構成要素の測定尺度の妥当性が一定程度見出されたが修正変容プロセスの測定尺度が介入に必要な因子構造を示さなかった。平成23年度は改めて修正変容プロセスを作成し、その信頼性と妥当性の検証を経て、介入研究を実施する。

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公開日: 2012-07-19  

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