研究分担者 |
田所 望 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20179732)
安藤 千春 獨協医科大学, 医学部, 教授 (80232099)
古市 照人 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90146176)
橋本 充代 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (00316580)
熊倉 みつ子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (50341996)
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研究概要 |
方法:昨年医学部第1学年及び看護学部第3学年に施行した行動規範に関する自己評価表および国民健康・栄養調査に基づき作成した生活習慣調査アンケート調査を1年後に医学部第2学年及び看護学部第4学年を対象に施行し,その推移を検討した. 結果:(1)医学部1年次から2年次への変化 1年次から2年次で自己評価が有意に向上したのは,「他者の人権や人格を尊重し,積極的かつ友好的にコミュニケーションをとり,分かりやすく説明する技術や態度を身につけている」「常に予習・復習を欠かさないなど学習習慣を身につけている」「積極的に新しい知識や技能を吸収しようとする能動的な学習態度を身につけている」の項目である.一方,2年次で有意に自己評価が低下していたのは「正当な理由なく,講義や実習を欠席しない」「他人のものを盗用したり,データをねつ造したりしてレポートを作成しない」「私は,与えられた課題や宿題等の提出期限を守っている」の項目である.行動規範の自己評価に影響する因子として,喫煙経験と朝食欠食が挙げられる.特に,1年次の喫煙経験が,2年次の行動規範の自己評価に影響していた. (2)看護学部3年から4年次への変化 行動規範の総合得点の平均は,3年次には149.14±13.42,4年次には154.19±16.97であり,有意に向上していた。特に,「弱者に対する思いやりの気持ち」や「学習習慣」で向上していた.また,SOC総合得点は,3年次と4年次の間で有意差はなかったが,把握可能感は,3年次41.64±8.81,4年次43.37±8.60と有意に上昇していた.質問項目ごとに見てみると,「とても親しく感じる人々以外で,あなたが毎日接する人たちのことを考えて下さい.あなたはその人たちのことをどれほどよく知っていますか」という質問に関して,最も向上している.臨床実習を経て良い効果があったと考えられる. 成果:学生の生活習慣がプロフェッショナリズムの育成に関連することが分かり有意義であった.
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