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2011 年度 実績報告書

インターネット学習システムを活用した教師のメンタルヘルス改善プログラムの効果

研究課題

研究課題/領域番号 22500643
研究機関桜美林大学

研究代表者

清水 安夫  桜美林大学, 総合科学系, 准教授 (00306515)

キーワード教師 / メンタルヘルス / ストレス
研究概要

「研究の目的」
本研究では、セルフ・レギュレーション・セオリーにもとづく、教員のメンタルヘルスを改善するプログラムをインターネットによるアセスメントを行い、その結果をフィードバックすることにより、参加した教師のメンタルヘルスの改善を目的としている。
「研究の意義」
現在、教師のメンタルヘルスが悪化しており、日本全国の病気休職をしている教師の63%が精神疾患を理由としている。特に、保護者対応、生徒指導、同僚教師との軋礫等、コミュニケーションの問題が、その主な要因であり、対人関係のスキルを如何に向上させるか、また、対人関係における認知を変容させるかが、教師のメンタルヘルス改善のための重要な要素として検討されている。そのため、本研究では、対人認知における変容を目的とした介入を意図した情報をインターネットにて配信するために、アクセスの良さ、個人を特定されることのないフィードバックを得られる特性を持つ。
「研究実施計画」
本年度は,セルフ・レギュレーション・セオリーにもとづいた指標及びモデルの作成を行った。指標の作成においては、一般の心理尺度を用いるのではなく、教師の職業特性を考慮した、教師のストレスモデルに特化した心理的な指標の作成を行った。その結果、教師の職業性ストレスを測定するストレス反応を従属変数とした場合、ストレッサー、セルフ・エフィカシー、セルフ・コントロール、ソーシャルサポート、コーピングの各変数が有意に影響性を持つことが確認された。
この結果をもとに、セルフレ・ギュレーション・モデルを作成し、教師に対する有効な介入手段の検討を行った。また、このモデルにもとづいた、インターネットをベースとした介入の実施を開始するところである.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インターネットによる被験者の配信の際に、守秘義務を徹底し、個人が特定されないようにするために、プロテクトが確実なシステムを組む必要があり、システムの作成に時間がかかることから、配信する作業に遅延が起きている。

今後の研究の推進方策

パスワードを配給しての個人情報の守秘義務の徹底化を検討していたが、システム作成上の困難さや、支給された参加者が、パスワードを忘れてしまうなどの問題が発生するため、この点を考慮したシステムの作成するために、配信の際に、メールアドレス等を聞かずに行うシステムへの変更を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 教師のメンタルヘルスに関する健康心理学的研究の動向2011

    • 著者名/発表者名
      清水安夫, 高木亮, 谷口弘一, 宮下敏恵, 藤原忠雄, 田中共子, 津田彰
    • 学会等名
      日本健康心理学会
    • 発表場所
      早稲田大学(招待講演)
    • 年月日
      2011-09-11

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公開日: 2013-06-26  

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