研究課題/領域番号 |
22500654
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
佐野 喜子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (20399603)
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研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター・臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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キーワード | 糖尿病 / 予防医学 / カーボカウント / IT活用 / 簡易食事頻度質問紙FFQ / 患者教育 |
研究概要 |
【研究目的】日本人向けカーボカウントの効果と安全性の検討並びに指導者育成プログラムの開発を目的とする。 1) 指導者へのカーボカウントに関する調査及び報告:「カーボカウント指導への自信を高める研修会」を企画し、知識、指導法・指導への自信度・食事療法の視点について保健医療従事者110名(栄養士86名・看護師8名・薬剤師3名・その他13名)に調査を実施した。当初、指導自信は1.9点だったが、研修後に3.2点と有意に上昇した(vs食品交換表3.6→3.6、バランスガイド3.0→3.1)。指導者への正しい理解と方法論の普及が急がれる。なお、第53回糖尿病学会で[指導者の食事療法におけるカーボカウントへの評価]として発表した。 2) 日本人向けカーボカウント教育用テキストの作成 "第1章カテゴリー別カーボ&カロリー"として、607品の食材品写真に該当量のカーボ・とエネルギー・塩分を明示。"第2章基礎知識"として、(1)カーボカウントとは/(2)カーボカウントはどのような人に向いていますか/(3)3大栄養素の血糖への影響/(4)炭水化物を含む食品の理解/(5)1日に必要な炭水化物量のめやす/(6)炭水化物量量を見積もるコツ/(7)主食の早見表/(8)ボーラスインスリンの理解/(9)間食時の追加インスリンの方法/(10)外食時のカーボカウントの見積もりとインスリン投与量の調節/(11)低血糖時の補食(15/15ルール)/(12)低血糖予防対策のほかに24のコラムを掲載し、教育用テキスト<『すぐわかる!すぐできる!糖尿病の食事療法カーボカウントナビ』136頁>を作成した。 3) 「炭水化物に注目した簡易食事頻度質問紙」の開発 指導者も患者も食事の炭水化物量をカウントできることがキーとなる。現在、血糖コントロールに不可欠な食事毎の炭水化物量に注目した半定量式簡易食事頻度質問紙FFQをアンドロイドタブレット仕様で開発中。22年度にシステム構築を終了し、現在は妥当性について秤量食事調査との整合性を検討中である。
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