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2012 年度 実績報告書

クレンブテロールの筋委縮抑制作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500660
研究機関愛知教育大学

研究代表者

鈴木 英樹  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (40235990)

研究分担者 今泉 和彦  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60145068)
辻本 尚弥  久留米大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (70299519)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードクレンブテロール / ギプス固定 / β2アドレナリン受容体 / 骨格筋
研究概要

本研究では、不活動により起こる筋萎縮に対して筋肥大を誘発するβ2アゴニストであるクレンブテロールを投与して、その萎縮抑制作用を調べた。当初、不活動モデルとしてギプス固定と後肢懸垂を用いる予定であったが、後肢懸垂モデルの基礎データの収集に支障が生じたため、本研究は不活動モデルとしてギプス固定モデルのみを採用して詳細な検討を行った。
ギプスによる固定は、速筋の長指伸筋と遅筋のヒラメ筋の両筋において、β2アドレナリン受容体の遺伝子発現を低下させる傾向をもたらした。固定により両筋で萎縮が観察されたが、その萎縮の程度は速筋に比べて遅筋で著しかった。また、固定により長指伸筋では速筋線維のみが萎縮したのに対して、ヒラメ筋では速筋線維、遅筋線維ともに萎縮していた。固定に加えてクレンブテロールを投与した場合、長指伸筋、ヒラメ筋共にβ2アドレナリン受容体の遺伝子発現は固定のみを行った場合と変わらなかった。しかし、速筋の長指伸筋では、固定による萎縮に対してクレンブテロールの投与による筋線維の肥大が観察され、萎縮抑制作用が認められた。しかし、ヒラメ筋では固定による萎縮に対してクレンブテロール投与による筋線維の肥大は観察されなかった。
これらの結果より、ギプス固定による萎縮に対するクレンブテロールの萎縮抑制効果は、速筋特異的であることが示された。しかしながら、ギプス固定状態にクレンブテロール投与してもβ2アドレナリン受容体の遺伝子発現は固定のみの場合と変化しなかった。このことより、β2アドレナリン受容体より以降の細胞内情報伝達系の解明が必要であること示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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