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2010 年度 実績報告書

肝栄養エネルギー代謝を標的とする抗メタボリックシンドローム研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500665
研究機関岡山大学

研究代表者

高山 房子  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (10236367)

研究分担者 岡田 茂  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20033201)
キーワード酸化ストレス / 非アルコール性脂肪性肝炎 / NASH / 炎症 / ラジカル / 酸素欠乏 / ミトコンドリア / エネルギー代謝
研究概要

◎コレステリル多価不飽和脂肪酸エステルの合成:
コレステロール(Ch)およびn-3多価不飽和脂肪酸ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)の弱点克服を意図し、エステル結合体Ch-DHAやCh-EPA誘導体とした,動物実験必要量として、Ch-DHAやCh-EPAを各300g合成した。
なお、Ch-DHAやCh-EPA中においてトランス型不飽和脂肪酸への変換が惹起されていないことも、定性分析から確認できている。
◎非アルコール性脂肪性肝炎(NASH, non-alcoholic steatohepatitis)病態に対する評価系の確立:
NASH病態モデル【国際特許出願中[INPADOC、国際出願番号:PCT/JP2007/52477]】に対する効果を検討した。「研究計画・方法」に記述していない赤血球膜の採取を初め試料量の確保や経過的変化追跡が可能なラットを、「研究計画・方法」に記述していないラットを、赤血球膜の採取を初め試料量の確保や経過的変化追跡が可能なラットを用いた。
平成22年度においては、評価系の確立に向け、有効投与量の設定実験を行った。
被験群 対照群[齧歯類用飼料MF給餌]、脂肪肝群[コリン欠乏高脂肪(CDHF)給餌]、NASH群[4週間CDHF給餌による脂肪肝形成後6週間の間歇的低酸素負荷]、NASH+DHA群、NASH+EPA群、NASH+Ch-DHA群および、NASH+Ch-EPA群で実施した。
6週間の間歇的低酸素負荷期間において、パルスオキシメータ・MouseOxによる動脈血中酸素分圧の計測および化学発光法による白血球による酸化ストレスを経過的に計測した。実験的飼育期間完了時にフローサイトメトリーによる白血球表面抗原CD29の発現変化も検討した。
NASH進行リスク低減効果は、DHAおよびEPAに比べ、Ch-DHaやCh-EPAは低投与量30~100mg/kgでの有効性がうかがえるデータが得られた。
動脈血中酸素分圧の変化や白血球の接着性の指標となるCD29発現増大がNASHラットで惹起されることが示された。NASHでの変化をCh-EPAが軽減する影響を認めたが、さらなる検討が必要である。
平成22年度の成果としては、NASH進行リスク低減機能を調べる実験系として、血液流動性および血行動態に密接に関係する検討項目を組込んだ評価系の確立ができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      https://www.pharm.okayama-u.ac.jp/lab/famac/

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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