中年期(11 ヵ月齢)から老年期までの 8 カ月間、飲み水にメラトニンを混ぜて投与したマウスと投与しなかったマウス(対照群)について、老年期の学習記憶能力を評価した。また、これらのマウスの脳における酸化ストレスの指標と して8-hydroxy-2'-deoxyguanosine (8-OHdG)の蓄積量を調べた。 その結果、 メラトニン投与群では、対照群と比較して学習・記憶能力が有意に高く 8-OHdG の蓄積量は有意に低かった。このことから、メラトニンはその抗酸化作用により自然老化に伴う学習記憶機能の低下を抑制する可能性が示唆された。
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