消費者安全教育おける安全・安心に関する学習のあり方を明らかにし、安全・安心に視点をあてた教材開発を目的で、学会研究発表3件、学会・大学紀要発表6件を行った。 主として、安全を促すマークの教科書分析、教材開発、指導技法の開発の3点からなる。 ①「家庭科教科書における注意を促すマークの分析」を日本消費者教育学会関東地区会、全国大会で発表、家庭科教科書の凡例にみられる<注意を促すマーク>が小・中学校、発行社間で異なること、また、凡例にない<注意を促すマーク>が本文にみられるなどを指摘、共通の消費者警告表示等の記載を提言した(2013年学会紀要『消費者教育』第33冊に掲載)。 ②安全・安心に視点をあてた教材開発では、レシピ作成時に調理前後の危険・注意点の記述後、アンケートを求めた結果、有効的・好意的評価が得られた(「調理前後の消費者安全に視点をあてたレシピ教材の開発」)、指導技法では、コンロ事故をうけて授業デザインを行い、指導技法を提案し、「加熱調理器具における消費者安全教育教材の開発」)をまとめた。さらに、教員養成系大学における消費者安全教育として、学習シート開発と授業デザインを行い、「小学校教員養成における家庭科授業デザインの開発」で提案した。3件はいずれも『茨城大学教育実践』第31号に記した。同様に教員養成系大学における消費者安全教育学習シート開発を行い、「教師教育における<注意を促すマーク>学習シートの検討」「消費者安全に視点をあてたレシピの注意を促すマーク」として、『茨城大学教育学部紀要』第62号に記した。 後半では、共同研究者所属の中学校で、<安全を促すマーク>を用いた授業実践を通して、さらなる検証をした。そして、技術・家庭科(技術分野)の注意を促すマークについても記載分析を行った。
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