研究課題/領域番号 |
22500694
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
得丸 定子 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (00293267)
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研究分担者 |
田宮 仁 淑徳大学, 社会福祉学部, 教授 (60155257)
ゴウホリ ヨゼフ 上越教育大学, その他部局等, 専修研究員 (80611152)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 人間関係 / 死生観 / 世代間交流 / 地域文化 / 子ども / 高齢者 |
研究概要 |
研究最終年度の研究活動を以下に記す。 得丸は、地域住民を対象に、一種の死生観を涵養すると考えられる作業としてのマインドフルネス瞑想を行い、人間関係の改善・育成を試みた。ゴウホリは、死生観に着眼した文化的・歴史的背景に関する比較研究を進めると共に教育実践等の分析を行った。野外保育の園児に注目し、生と死とのかかわりについて人類学や比較文化研究の視座から考察を行った他、ビハーラで患者と医療従事者に共有される死生観について分析・考察した。 者坂井は、被支援者が自身の存在的意義を問わざるを得ないケアの現場では、支援者側が自身の死生観を確立することによって場当たり的なケアではなく、人間的成長を促していく成熟ケアの人間関係を生み出していくことを明らかにし、その関係性原理の構造的解明をスピリチュアルな機能に注目して探究した。藤腹は、死生観およびその類似概念、さらには死生観教育の概念規定を試み、死生観や生死観をめぐる事象とその内容について考察した。また、現代の高齢者及び子どもの死生観のあり様を書籍や調査結果報告を通して確認した。加えて、医療現場における末期患者と家族の苦しみから、とりわけ、死生観に関連すると思われる霊的側面の苦しみについて調べた。奥井(旧姓名嘉)は、高齢者と児童を対象に人間関係育成教育の視点から、地域の茶の間をフィールドとして高齢者と児童との世代間交流の企画及び実践を行った。平成22年度からフィールド開拓を行い、高齢者対象の「ねごしの茶の間」は通算約200回、児童を対象の「ねごしの寺子屋」は通算6回(通算24日間)開催した。 以上のように、本研究では理論探究と共に、地域の伝統的な人間関係のネットワークの場(寺院・茶の間)で世代間交流を実践し、高齢者の生きがい感を高め、児童の教育に貢献できた。その成果は地方メディアで報道され、県外からの研究者などの視察を受けるまでになった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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