研究課題
基盤研究(C)
大正期に発行された翻訳教科書『模範家庭』は、新たな中間層家庭の出現、 「主婦」 という女性の役割分担の確立、 経済的困窮への対処や合理的生活の推進を目的とする生活改善運動等を背景に、新たな価値観を模索していた大正期における「模範的家庭像」を示すことを目的にしていたと推測した。そこで翻訳教科書と原典と対比し、原典との相違点を明らかにし、そこから翻訳の意図を分析するにより大正期の家庭観の成立過程の一端を明らかにした。
すべて 2011
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名古屋大学大学院教育発達科学研究科紀要(教育科学)
巻: 第58巻第1号 ページ: 109-121