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2011 年度 実績報告書

社会的価値行動促進のための家庭科教育におけるESD教材集作成

研究課題

研究課題/領域番号 22500700
研究機関大分大学

研究代表者

財津 庸子  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (70325695)

キーワード消費者教育 / 環境教育 / ESD / フェアトレード / 家庭科 / 教材開発
研究概要

本研究は、持続可能なライフスタイル定着のため、家庭科教育にESDを効果的に導入するための教材開発を行い、授業実践において検証・修正し、ワークブック等の教材集として実践現場に提案することを目的としている。
平成23年度は計画にそって以下の通り研究を行った。
1.教材開発のために、各学校段階における教育内容の現状把握を行った。
方法としては、学習指導要領及び教科書の内容について、ESDに関する内容を整理した。一部、授業実践についても収集し、内容について検討した。結果の一部は、日本消費者教育学会において発表し、学会誌へ投稿している。
2.国内外の事例調査を行い、基礎資料を収集した。
国内においてはフェアトレードショップの調査、海外においてはフェアトレー商品の先進的消費地であるイギリスにおける調査を行い、教材開発につながる基礎資料(商品及びパンフレット、写真、その他文献等)を収集した。
3.大学における予備実践をふまえた教材開発を行った。
大学の関連講義において、昨年度の現地調査をふまえ、バングラデシュの手工芸品でありフェアトレード商品として定着しつつある「ノクシカタ」体験を含む実践を教材開発の予備実践として実施し、小中高の教材化に向けた検討を行った。結果の一部については日本消費者教育学会九州支部会においで発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

文献や教育内容の整理・分析とフェアトレードに関する現地調査をふまえた予備実践を実施し、小中高の教育現場に対して具体的な教材を複数、提案できる段階となり、次年度の現場における授業実践についても協力校、との計画が現在進行中である。随時、発表の機会をとらえ、口頭発表や学会誌への投稿などにより成果を公表、整理しながら進めることができており、次年度の学会発表も予定している(1件はエントリー済)。

今後の研究の推進方策

現段階において、とくに問題はなく、順調に進んでいる。次年度は大学での予備実践をふまえ、小中高における授業実践の実施・分析、その結果をふまえて教材集として、とりまとめる作業を行う。さらに、教材研究を深めるため、これまで同様、予算の可能な範囲で国内外の事例調査も並行して実施していく。とくに関心の高いと思われる若年層へのインタビュー等も実施していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 消費行動の社会的責任の視点から見たフェアトレードの意義と展望2012

    • 著者名/発表者名
      財津庸子
    • 雑誌名

      もうひとつの南の風

      巻: 16巻 ページ: 17-22

  • [雑誌論文] 日本のフェアトレードの現状と課題-消費者教育の視点からの検討-2011

    • 著者名/発表者名
      財津庸子
    • 雑誌名

      日本消費者教育学会誌

      巻: 31冊 ページ: 97-105

    • 査読あり
  • [学会発表] 消費行動の社会的責任認識を促す教材開発-高等学校家庭科における検討=2012

    • 著者名/発表者名
      財津庸子
    • 学会等名
      日本消費者教育学会九州支部会
    • 発表場所
      琉球大学教育学部
    • 年月日
      20120227-20120228
  • [学会発表] 家庭科における「持続可能な消費」に関する学習内容の検討-学習指導要領・教科書分析を中心に2011

    • 著者名/発表者名
      財津庸子
    • 学会等名
      日本消費者教育学会
    • 発表場所
      タイドーム大阪
    • 年月日
      20111022-20111023
  • [学会発表] 高等学校家庭科における被服行動に関する教材開発及び授業実践2011

    • 著者名/発表者名
      猪野又友美・財津庸子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会2011年度例会
    • 発表場所
      聖心女子大学
    • 年月日
      2011-11-12

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公開日: 2013-06-26  

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