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2010 年度 実績報告書

女性、特に妊産婦に対するPOCTを用いたインパクトのある継続的な禁煙支援法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22500703
研究機関日本医科大学

研究代表者

平田 紀美子  日本医科大学, 大学院・医学研究科, テクニカルスタッフ (70445815)

研究分担者 川田 智之  日本医科大学, 大学院・学研究科, 教授 (00224791)
稲垣 弘文  日本医科大学, 医学部, 講師 (50213111)
勝又 聖夫  日本医科大学, 医学部, 助教 (80169482)
キーワード禁煙支援 / 唾液 / POCT / 妊産婦 / タバコ煙 / HPLC / ニコチン / コチニン
研究概要

今年度は、禁煙や受動喫煙防止の継続支援のための唾液中ニコチン及びその代謝物であるコチニン、3-ヒドロキシコチニン(3-HC)の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)法による同時測定法の確立を行なった。これまで、測定方法として、ニコチンは主にガスクロマトグラフィー(GC)法で行われてきた。一方、コチニンや3-HCの測定にはGC法のほか、HPLC法や酵素免疫(ELISA)法等の分析法が利用され、それぞれの分析機器に適したサンプル前処理方法が用いられてきた。これは、ニコチンとコチニン、3-HCの化学的性質の違いが主な原因であり、同時に検体を処理し、同じ条件での測定が困難であったと考えられた。また、GC法に比べHPLC法は感度が低かったが、唾液の前処理方法を工夫することで、これら目的物質の安定した同時測定法を確立することができると考えた。今回、3本のカラム(前処理用、濃縮用、分析用)を用いた3-カラムスイッチング法を導入することで抽出操作等の煩雑な唾液の前処理を不要とし、目的物質の精製、濃縮、分析を一連の流れで簡単に行なうことができた。特に、分析用カラムの径を細くすることで、高感度に目的物質を分析することができた。また、標準物質を用いた測定では、10ng/mlから1000ng/mlの範囲で良好な直線性が得られた。
ニコチンの代謝は個人差が大きく、コチニンや3-HCを同時に測定することは、3種類の半減期の相違からタバコ煙曝露状況を確認することができる。曝露の影響を知ることは継続的なフォローアップには重要であると考えられる。今後はこの3-カラムスイッチング法を用い、妊産婦やその周囲にいる被験者の禁煙状況や受動喫煙の影響を確認する。

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公開日: 2012-07-19  

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