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2010 年度 実績報告書

幼児の睡眠覚醒リズムがストレス反応に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 22500708
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

岸本 三香子  武庫川女子大学, 短期大学部・食生活学科, 講師 (80312130)

キーワード幼児 / 生活習慣 / ストレス / コルチゾール / 唾液 / 体温
研究概要

<目的>本研究では、幼児の睡眠覚醒リズムの実態を調査し、睡眠覚醒リズムと関連する体温や副腎皮質ホルモン(唾液コルチゾール)を測定することにより、生活習慣、健康状態および生体調節機構との関連を検討することである。
<方法>対象者は保護者の同意が得られた幼稚園に通園する5歳児36名である。1)アンケート調査:睡眠覚醒リズム(行動記録)、生活習慣および健康状態に関する項目からなる。2)体温および唾液コルチゾールの測定:10月~11月の2日間実施した。体温は1日7点(起床時、登園時、昼食前、降園時、夕方、夕食後、就寝前)測定した。唾液コルチゾールは、登園時、降園時の2点に唾液を採取した。3)幼児の活動量を把握する目的で1週間の歩数を調査した。
<主な結果>1.幼児の平日平均就寝時刻は20時58分±35分、平日平均起床時刻は7時17分±26分、平均睡眠時間は10時間19分±35分であった。平日平均歩数は15208±2998歩であった。幼児の平均体温は起床時36.4℃、登園時36.5℃、昼食前36.7℃、降園時36.6℃、夕方36.6℃、夕食後36.6℃、就寝前36.5℃であった。唾液コルチゾール値の平均値は登園時0.131μg/dl、降園時0.099μg/dlであり、降園時に有意に低値を示した。2.唾液コルチゾール値と体温および歩数との相互関連はみられなかった。3.アンケート調査から、自然に起きる幼児と、起こされて起きる幼児の2群に分けて検討した。自然に起きる幼児の体温は、登園時から降園時にかけて有意に上昇し、就寝時に下降するリズムを示し、起こされて起きる幼児は、起床時から午後にかけての体温上昇が小さく、夕食後にかけての体温上昇がみられた。唾液コルチゾール値および歩数には関連はみられなかった。自立起床が幼児の生活リズムの良好さを示唆した。

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公開日: 2012-07-19  

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