研究課題/領域番号 |
22500711
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
諸岡 晴美 京都女子大学, 家政学部, 教授 (40200464)
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研究分担者 |
井上 真理 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (20294184)
杉村 桃子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20380214)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | シニア / 健康 / QOLの向上 / 衣生活 / 繊維製品 / 快適性 / 生理反応 / 感性 |
研究概要 |
本研究は,「高齢者にやさしい繊維製品の開発研究」を基盤に,研究の視点をやや転換し,団塊の世代を含む50~64歳のアクティブシニアと呼ばれる年齢層にも拡大し,加齢に伴う身体的・心理的変化に対して日常生活をオフェンシブな視点で支援する繊維製品に関する基礎的知見を得ること,具体的な設計指針を得ることを目的として行った。研究対象として,インナーウェア,靴下,園芸用ゴム手袋,大人用紙おむつ等を取り上げ,呼吸代謝,筋電図,脳波,心機能・血流量などを用い,素材の物性・性能および生理生体反応との関係等を明らかにした。平成24年度の具体的な研究実績は,以下の通りである。 1.日常的に腰痛を軽減あるいは予防でき,しかも圧的に快適な下衣設計のための基礎研究として,筋電図測定を用いて積分筋電図および周波数解析を行い,コルセット着用が腰部筋負荷軽減に及ぼす効果を明らかにした。 2.近年,就寝時の着用を目的とする弾性靴下が上市されている。そこで,就寝時における弾性靴下着用がむくみ回復効果と脚部末梢血流量,心拍数に及ぼす影響を明らかにした。 3.ファッションの心理的快適性がセラピー効果をもたらすという仮説のもと,脳波解析を行うことを最終目標として,注意障害検査として用いられているTMT作業中のストレスの有無が感性に及ぼす影響,および認知性判断基準として用いられているDIMENSION解析から脳機能への影響を明らかにした。 4.手触りや着用による官能評価および温湿度測定に加えて,風合いなどの快適性評価の手法を応用して基本力学特性および熱・水分・空気移動特性から布おむつとともに不織布からなる紙おむつを客観的に評価する方法についての研究成果をまとめた。また,園芸用ゴム手袋の使用性に関する研究として,市販の手袋を試料とし,種々の手指作業時の積分筋電図の解析と使用性との関係を解析し,結果のまとめを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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