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2012 年度 実績報告書

重曹使用による衣類汚れ除去と環境負荷軽減のための水系洗濯最適条件に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500717
研究機関福岡教育大学

研究代表者

長山 芳子  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (00117045)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード重曹 / オレイン酸ナトリウム(石けん) / 洗濯 / カーボンブラック / モデル固体微粒子汚れ / 分散性
研究概要

重曹は「人にも環境にもやさしい」洗浄剤として普及し始めたが、被服および繊維製品の手入れのための市販図書記載は様々であり、特に洗濯については正確な記載が少ない。本研究では、衣類の水系洗濯における重曹使用の効果的条件の提案を目的とする。これにより衣生活において、水環境負荷を軽減する実践可能な洗濯の提案が可能となる。一昨年からの研究により、湿式人工汚染布を使用した洗浄実験では、重曹単独系の洗浄率は水のみの洗浄よりも増加し、石けんの配合比率により変化することを明らかにした。さらに、モデル油汚れとして油溶性染料を使用した可溶化実験では、重曹への石けん配合比率によって、石けん単独系よりも可溶化は高く、重曹-石けん共存水溶液は、被服の油汚れ除去に効果があることを明らかにした。
最終年度では、重曹-石けん共存系について、モデル固体微粒子汚れカーボンブラックに対する分散性の面から、効果的な洗濯条件を検討した。洗浄剤として重曹(炭酸水素ナトリウム、試薬特級)濃度10mM、石けんとしてオレイン酸ナトリウム(試薬特級)濃度10mMとした。分散方法は溶液250mLあたりカーボンブラック5~35mgを投入し、恒温水槽温度30℃、ホモジナイザーで分散後、分光光度計により波長550nmの吸光度を測定した。オレイン酸ナトリウムでは分散回転数が高いほど吸光度は上昇し、10分間以上で分散平衡に達した。重曹は、単独系では全く分散は生じなかったが、オレイン酸ナトリウム共存系では吸光度は上昇し、オレイン酸ナトリウム単独系より吸光度の高い配合比率が認められた。重曹は石けんとの共存により、固体粒子汚れに対する分散性を高めることが示唆された。本テーマによる研究により、衣類の水系洗濯の場合、重曹は石けんと併用することにより、油性汚れおよび固体粒子汚れのいずれの除去に対しも、洗浄効果を高めると言える。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 重曹および石けん共存系におけるカーボンブラック汚れの分散性

    • 著者名/発表者名
      長山芳子・岡本祐季・天本旬子
    • 学会等名
      日本家政学会第65大会
    • 発表場所
      昭和女子大学

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公開日: 2014-07-24  

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