研究課題/領域番号 |
22500723
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
石垣 理子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (70185875)
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研究分担者 |
猪又 美栄子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (50184784)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 衣服設計 / 動作適応性 / 筋電図 / 動作分析 / 官能評価 / ユニバーサルデザイン / 脳波 / 唾液アミラーゼ |
研究概要 |
本研究は、衣服の動作適応性の評価方法を確立し、将来的により広範囲の着用者の満足を得られるユニバーサルデザインの視点からの衣服設計データベース構築を目指すものである。 平成24年度は、平成23年度に得た衣服拘束による動作変化をカバーする被験筋を設定したブラウスとジャケットの素材間摩擦の追実験データを解析した。その結果、予備実験で得た結果と同様に、広背筋と僧帽筋を被験筋に加えることでより広い動作変化に対応できることがわかった。しかしながら一方で、筋電図を定量評価に用いるには様々な動作変化に対応した多点同時導出が必要なため、着用者の身体に装着した多くの電極やコードが自然な実験動作自体を損ねかねないという矛盾を生むこととなった。データベース構築のためのデータを多く得るには、実験協力者(着用者)への実験要因以外の負担を軽減し、実験を可能な限り簡便実施できるように計画することが必要である。しかしながら、電極の大きさなど測定機器の技術的限界を含む現状の実験環境を鑑みると、筋電図は日常動作における動作適応性の定性評価の指標として用いるのが特に有効であり、定量評価には必ずしも対応しやすいとは言えない面があることも分かった。 そこでさらに、より精度の高い動作適応性評価においては、筋電図に加えて客観評価に動員できる指標を増やすことも検討が必要であるとして、平成24年8月~9月と平成25年3月に高齢女子および若年女子を対象に詳細な項目での官能評価を実施するとともに、さらに着用者の生理反応としての脳波と唾液アミラーゼ濃度についてその実験方法や有用性を検討した。この結果については平成25年度日本家政学会大会および日本繊維製品消費科学会大会にて報告を予定している。 これら、筋電図を中心とした官能評価、脳波、唾液アミラーゼを用いた動作適応性評価の実験計画の検討結果は、成果報告書にまとめる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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