研究課題/領域番号 |
22500727
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 |
研究代表者 |
懸橋 理枝 地方独立行政法人大阪市立工業研究所, その他部局等, 研究員 (70294874)
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研究分担者 |
東海 直治 地方独立行政法人大阪市立工業研究所, その他部局等, 研究員 (40416300)
山村 伸吾 地方独立行政法人大阪市立工業研究所, その他部局等, 研究員 (00416299)
前田 悠 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (20022626)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 界面活性剤 / 洗浄力 / 可溶化 / 構造形成 / アミドアミンオキシド / 起泡力 / 混合系 / 相乗効果 |
研究概要 |
広い濃度条件で溶解度の高い長鎖アミンオキシドに水素結合部位としてアミド基を導入したアミドアミンオキシド型界面活性剤(AAO)を用いて、分子間相互作用と、形成されるナノ構造及びその機能との関係を明らかにし、機能向上を図ることを目的とした。 ドデシル(C12)、テトラデシル(C14)及びオレイルアミンオキシドにアミド基を1個導入し、アミド基-アミンオキシド基間のスペーサーをプロピル(C3)及びヘキシル(C6)としたAAOを合成し、AAO単独系及び陰イオン界面活性剤(オレイン酸ナトリウム(NaOL)及びドデシル硫酸ナトリウム(SDS))とAAOの混合系(重量比7:3)について、臨界ミセル濃度、ミセルサイズ、洗浄力、油溶性色素Sudan IIIの可溶化量、起泡力を評価した。 AAO単独系では疎水性が増加すると起泡力は低下したが、混合系ではAAOの化学構造によらず優れた起泡力を示した。粒子汚れや油汚れ等複数の汚れ成分を付着させた人工汚染布を用いた洗浄力評価では、AAO単独系及びSDSとの混合系ではAAOの化学構造の違いはほとんど影響しなかったが、NaOLとの混合系ではAAOの疎水鎖が長い(C12<C14)、またスペーサーが長い(C3<C6)方が洗浄力は高かった。可溶化についても、単独系ではAAOの疎水鎖が長い(C12<C14)、またスペーサーが長い(C3<C6)方が可溶化量は大きかったが、混合系では化学構造の影響は小さかった。また、SDS混合系は洗浄力でも可溶化でも相乗効果を示さなかったが、NaOL混合系ではAAOとNaOLの疎水鎖長の差が小さい方が洗浄力に関する相乗効果は大きく、AAOとNaOLの疎水鎖長の差が大きい方が可溶化における相乗効果は大であった。可溶化や洗浄力などの機能向上には、界面活性剤分子間の相互作用を適切に制御することが重要であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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