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2010 年度 実績報告書

プロバイオティクスを用いた小児肥満対策の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22500773
研究機関順天堂大学

研究代表者

永田 智  順天堂大学, 医学部, 准教授 (70266055)

研究分担者 清水 俊明  順天堂大学, 医学部, 教授 (30260889)
大塚 宜一  順天堂大学, 医学部, 准教授 (90338335)
キーワード小児肥満 / プロバイオティクス / Bifidobacterium / 腸内細菌叢 / 16S ribosomal RNA / エネルギー・コントロール食 / 高脂血症 / 耐糖能異常
研究概要

当該検討は、16SリボゾーマルRNAをターゲットとした定量的RT-PCRを行うことにより肥満児と健常児の腸内細菌叢を比較して、肥満児では、ビフィズス菌が減少していることを示し、エネルギー・コントロール食による食事治療下で、ビフィズス菌の生菌製剤であるプロバイオティクスを投与して、肥満および高脂血症、耐糖能異常の改善効果があるか否かを明らかにすることを目的としている。当初の平成22年度の計画では、平成22年5月から同年12月まで、順天堂医院小児科思春期科の肥満外来において、小児肥満群と、年齢的に差のない正常対照群をそれぞれ抽出し、平成23年1月より、対象児の便検体を外来受診時に採取し、16SリボゾーマルRNAを抽出し、ビフィズス菌、バクテロイデスを含む主要腸内細菌に対するプライマーを用いて、高感度定量的RT-PCR法による腸内細菌叢解析のシュミレーションを進め、肥満患者と対照の腸内細菌叢の比較検討を行う予定であった。平成22年4月からの研究代表者の順天堂大学医学部附属静岡病院小児科への職場異動に伴い、同年l2月まで、シュミレーションに必要な小児肥満患者と正常対照を同病院小児科外来において十分に確保できなかったことと、信頼性のあるデータ取得のための研究代表者の検査技術の体得が遅れ、計画に約3か月遅延をきたしている。現在登録している肥満患者に対しは、それぞれの児の身長から計算した標準体重をもとに目標カロリーを算出したエネルギー・コントロール食による食事療法を行い、食事療法による治療前、治療後1ヶ月毎に、体重・身長・腹囲・血圧測定、便回数・性状の確認、血液検査(血清コレステロール、中性脂肪、尿酸、血糖、HbA1cの各測定)、検尿(尿糖、尿酸値)などを検索中である。また、正常対照群については1回、肥満群においては、食事療法による治療前、治療後1ヶ月毎に便検体を採取しており、来年度に計画的に腸内細菌叢のデータを取得していける見込みが十分ある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] プロバイオティクスとQOL2011

    • 著者名/発表者名
      永田智
    • 雑誌名

      順天堂医学

      巻: 57 ページ: 115-124

    • DOI

      http://www.juntendo.ac.jp/graduate/laboratory/labo/probiotics/index.html

  • [雑誌論文] Effect of the continuous intake of probiotic fermented milk containing Lacto-bacillus casei strain Shirota on fever in a mass outbreak of norovirus gastro-enteritis and the fecal microflora in a health service facility for the aged.2011

    • 著者名/発表者名
      Nagata S
    • 雑誌名

      Br J Nutr

      巻: 印刷中

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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