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2012 年度 実績報告書

労働者の蓄積疲労と栄養摂取を介した健康に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22500776
研究機関東京医科大学

研究代表者

高宮 朋子  東京医科大学, 医学部, 講師 (40366133)

研究分担者 大谷 由美子  東京医科大学, 医学部, 講師 (00074724)
井上 茂  東京医科大学, 医学部, 教授 (00349466)
下光 輝一  東京医科大学, その他部局等, 名誉教授 (90206243)
小田切 優子  東京医科大学, 医学部, 講師 (90276907)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード疲労 / 栄養 / 生活習慣 / 加速度脈波 / 健康
研究概要

本研究の目的は、日本人労働者を対象に、栄養摂取状況等が労働者の蓄積疲労にどのように関係するか、さらには疲労が健康状態にどのように影響を与えるかを検討することである。
某自治体職員3,500名を対象に、質問紙による調査を実施し、疲労状況(VAS、CIS)、生活習慣、栄養摂取状況、健康状況等を評価した。また、対象者の一部に対し、疲労の客観的評価として、加速度脈波の自律神経機能解析を実施した。栄養摂取状況の評価には、BDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票:brief-type self-administered diet history questionnaire)を用いた。
解析対象者は2584名(男性1542名:平均年齢44.3±9.9歳、女性1042名:平均年齢43.8±9.4歳)であり、男性よりも女性において主観的康状態が悪く、疲労感が高いものが多かった。慢性疲労症候群の患者と健常者を比較検討した加速度脈波の自律神経機能解析を行った先行文献では疲労感が高いほど、waveform index-I、a-a間隔変動係数、HFpowerが低く、LF/HFが高くなることが報告されており、健常な労働者を対象とした本研究対象者においても、同様の検討を行ったが、これらの指標と疲労感に有意な相関を認めなかった。一方で、VASで疲労の強い者のみを解析対象とした結果では、男性ではa-a間隔変動係数と疲労度に有意な負の相関を認めたが、女性では認めなかった。さらに、男女別に疲労度と栄養摂取状況の関連を検討した結果、女性では多くの栄養素の摂取が少ないほど疲労度が高い有意な負の相関を認めたのに対し、男性では有意な関連を認めなかった。
これらの結果より、労働者において、蓄積疲労の状態や疲労に影響を及ぼす要因等が男女で異なる可能性等が示唆され、労働者の疲労改善のための重要な示唆が得られたといえる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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