研究課題/領域番号 |
22500793
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
三成 由美 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (60239324)
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研究分担者 |
北原 詩子 中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (70588128)
松田 千照 中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (10565758)
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (50207544)
酒見 康廣 中村学園大学短期大学部, キャリア開発学科, 教授 (90124130)
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キーワード | 乳幼児 / 腸内環境改善 / 日本型薬膳 / メニュー開発 / 評価 / 食育 |
研究概要 |
乳幼児の健全な食生活の実現と健全な心身の成長を図るための要因分析実態調査を行い、また腸内細菌叢は、食生活に強く影響されるため、食生活を評価するための指標として、分析データを用いて検討した。 期間は平成22年4月から11月である。対象は、同意が得られた福岡県K町の乳幼児68名と、沖縄県I村の乳幼児117名について調査研究した結果を比較検討した。 K町の乳幼児の栄養素摂取状況は、生活習慣病に関わりのある食塩相当量の過剰、食餅繊維の不足が明らかとなりI村の乳幼児も同様の結果であった。朝食の欠食率はK町の乳幼児は13.2%、I村は14.3%、排便習慣については、時刻が不規則はK町が25.4%、I村が21.4%であった。食生活の現状は、K町とI村に類似していることが示唆された。 年齢別に、0歳児、1~2歳児、3~5歳児の腸内細菌叢の有用菌は、Bifidobacterium、Lactobacillus目の割合は、年齢が低いほど有意に高い数値を示した。母乳、混合栄養、育児用ミルクの授乳方法別にBifidobacterium、Lactobacillus目の割合をみると、K町で混合栄養が、I村で母乳が有意に高い数値を示した。離乳期間のBifidobacteriumでは、I村において離乳期間の6ヶ月以下は20.0±7.4%、7~14カ月は26.3±10.9%であり、後者が有意に高い数値を示した。食生活を指標として、腸内細菌叢は期待できると考えられる。
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