研究課題/領域番号 |
22500793
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
三成 由美 中村学園大学, 栄養科学部, 教授 (60239324)
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研究分担者 |
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 教授 (50207544)
北原 詩子 中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (70588128)
酒見 康廣 中村学園大学短期大学部, キャリア開発学科, 教授 (90124130)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 乳幼児 / 腸内環境改善 / 日本型薬膳 / 評価 / 食育 / 中医学 / 体質 |
研究概要 |
1.福岡県上毛町の同意が得られた保育所幼児86名を対象に生活習慣、排便習慣、そして中医学基礎理論の薬膳における体質診断を行い、腸内細菌叢を評価指標として検討した。調査期間は、平成23年12月から平成24年3月、その結果、授乳方法別に母乳群、混合乳群、人工乳群の3群に推定される菌群のBifidobacteriumはそれぞれ10.4±6.2%、12.8±6.6%、19.9±8.5%であり、人工乳群が有意に高いことが示唆された。排便習慣調査で、回数が1日1回以上、2日に1回以下の2群で、推定される菌群のBifidobacterium、Lactobacillales目において有意な差は認められなかった。体質診断では、正常質が33.3%、陰虚質25.9%、痰湿質が22.2%、気虚質が14.8%であった。体質別の腸内細菌叢では、Lactobacillales目は気虚質で有意に高いことが示唆された。 2.幼児の陰虚質、痰湿質の体質に対応したおやつ「ヨクイニンチップス」を開発した。テクスチャー特性を解析すると硬さは0.531~2.265[×106N/m2]、凝集性は0.179~0.601であった。軟らかい部分と硬い部分が混在し、物性的に不均一であり、食塊を形成するために多くの咀嚼を必要とし、幼児の適正な咀嚼習形成への寄与が期待される。官能評価は、一元配置の分散分析を行い、項目間の関係はSpearmanの相関係数で調べた結果、幅広い年齢層から幼児のお菓子として好ましい結果が得られた。 3.腸内環境改善に寄与する薬膳メニューは、日常の家庭で寄与率の高い調理品、家庭の食料在庫で食物繊維に寄与する食材を使用して基本メニューを作成後、中医学の薬膳で潤腸通便作用のある食材と食塩相当量を減少させるための食材を追加したため、無理な行動変容をせずに継続持続して食べることができるのではないかと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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