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2012 年度 実績報告書

ガレクチン-9誘導能をもつ食品成分の探索とその機能性解析

研究課題

研究課題/領域番号 22500795
研究機関尚絅大学

研究代表者

坂田 敦子  尚絅大学, 生活科学部, 教授 (70167849)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードガレクチン-9 / 免疫調節 / 機能性食品
研究概要

本研究は、ガレクチンファミリーという新しいレクチン分子群の発現誘導/抑制を指標に食品成分を解析し、新規機能性食品成分として研究開発するための基礎的知見を得ることを目的としている。ガレクチン-9誘導あるいは抑制などガレクチン-9発現調節能をもつ食品や食品成分を探索し、その成分の機能解析を行うために、免疫機構の中で貪食作用、抗原提示作用を有し、TNFα、IL-1β、IL-6などの炎症性サイトカインを産生して自然免疫と獲得免疫の両方で重要な役割を果たしている単球/マクロファージ系細胞を用いて、ガレクチン-9発現と炎症性サイトカイン産生に及ぼす食品の機能性成分の探索を行った。
本年度は、海藻由来多糖類で免疫賦活作用が報告されているフコイダン、キノコ由来β-グルカンを有するレイシ抽出液、抗酸化能とともに抗炎症作用をもつ緑茶カテキンについて、U937細胞およびヒトPBMCを用いて炎症性サイトカイン産生とガレクチン-9発現に及ぼす影響について調べた。
結果、β-グルカンを含むレイシ抽出液および抗酸化能・抗炎症作用もつカテキンは、RT-PCR(24cycle)におけるガレクチン9発現調節活性作用は認められなかった。一方、フコイダンはTNFα産生を約2.6倍、IL-1β産生を約1.3倍、IL-6産生を約1.3倍と増強し、強い炎症性サイトカイン誘導活性を有することがわかった。このときガレクチン9の発現は強く抑制されていた。ヒトPBMCを用いた実験でも同様に、フコイダンは強い炎症性サイトカイン誘導活性と同時にガレクチン9発現抑制活性を有することがわかった.
本研究結果から、フコイダンが免疫抑制的機能をもつガレクチン9の発現を低下させることにより単球/マクロファージ系細胞を活性化へ誘導している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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